「セクシー」と「ダンス」と「非日常」
十代の頃、南米の踊りをしていた。抑圧された感情を解き放つ、鼓動のようなリズムが好きだった。今は消えた素人の写真投稿雑誌で、その踊りのコスチュームの接写特集があるらしいと聞いたときには、いろんな眼差しを実感してゾクっとした。
ライフステージが変わった今も、1年に1度くらい、人の前で南西の国の踊りをしている。誰かのためでなく、日々の些細な楽しみを少しずつ集めて生きる糧にするために。「痛々しい」と思われようが思われようが、そうせずにはいられないから踊る。
非日常から日常に戻れ