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〈読書メモ〉4月−6月

✅ 初読み作家

4月

キャッチャー・イン・ザ・ライ/J・Dサリンジャー 訳:村上春樹
名作オブ名作を村上春樹訳で。20代が読んでも主人公に同意できたのはまだ「今」に満足してないから。

✅革命前夜/須賀忍
漠然とした知識しか持っていないベルリンの壁崩壊の真相を留学生、西ドイツの人間、東ドイツの人間、どちらにも当てはまらない教会の人間…あらゆる立場の視点から映る歴史が動く瞬間を追体験できる貴重な本。
歴史が苦手な人こそ読むべし。

世界の終わりとハードボイルドワンダーランド(下)/村上春樹

✅宵山万華鏡/森見登美彦
タイトルの通り万華鏡のように京都の祇園祭を様々な立場の人の手をわたりくるくる巡るお話。それは京の都のように色鮮やかで耽美で時に残酷。でもこの不思議に呑まれる。

✅彼女はいいなり/サタミシュウ
✅点と線/松本清張
父上の推薦本。文量も厚さもちょうどよくてすらすら読めた。この時代だからこその動機とトリックに思わず「ほぉー」って言っちゃった

5月

夜のクーパー/伊坂幸太郎
伊坂マジックに毎回ハマってしまう。印象操作上手いなぁ

旅のラゴス/筒井康隆
テレポーテーションが可能な世界線っていう前提で話進めるのやめてくれ。普通に混乱したわ。

中国行きのスロウ・ボート/村上春樹
頭を空っぽにしてただ文を眺めていたい時は短編に限るのよ

遠い山なみの光/カズオイシグロ 訳:小野寺健

屍者の帝国/伊藤計劃・円城塔

「あんたは、生命とはなんだと思う」
笑い飛ばされるかと思ったが、振り返ったバーナビーは不思議そうな顔で淡々と告げた。
「性交渉によって感染する致死性の病」

このやりとりで震えた。

必要になったら電話をかけて/レイモンド・カーヴァー 訳:村上春樹
私の初恋相手がキスしてた2/入間人間
新釈 走れメロス他四編/森見登美彦
20代で得た知見/F

6月

箱男/阿部公房
本編は200ページちょっとでサラッと読めそうなのに、その圧倒的変態文章の毒牙にやられてじわじわと読み進める選択しかできなかった。気持ち悪いのに癖になる。

さよなら、愛しい人/レイモンド・チャンドラー 訳:村上春樹

1973年のピンボール/村上春樹
鼠三部作読んで青春に浸りたい気分になる時があるんだ。鼠に翻弄されたいし、ジェイにぶっきらぼうに愛されたい。

✅四月になれば彼女は/川村元気

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