東野圭吾さんの「ある閉ざされた雪の山荘で」を読んだ感想
東野圭吾さんの「ある閉ざされた雪の山荘で」を読んだ感想です。
再読ですが、前回は2011年7月9日に読了ということで、11年振りの再読になりました。
ネタバレ無しの感想
読み始めて、まず気になるポイントが、なんのために見取り図が付いているんだ?ということでした。
結局、真相が明かされるまで僕は分かりませんでしたが、見取り図を意識して読むというか、登場人物の目線に立って読むということが大事なのかもしれませんね。
真相が分かると、「そういうことか」と納得できました。
閉ざされた世界というのは、演技なのか?現実なのか?というところが焦点ですが、現実っぽさがたまらなく絶妙で、真相が気になって仕方がなくなってしまいます。
どんどん読み進めてしまいますね。
ぜひ読んでみてください。
以降、ネタバレあり注意
演技なのか?現実なのか?というところが、途中からかなり現実っぽくなっていきます。
これが二重の構成ということですね。
演技だと思って日が過ぎていくと、これは現実で起こっている事件なのでは?と疑心暗鬼になっていくという二重の構成。
二重というのは普通に面白い設定だと思いました。
お互いがお互いを疑っていく過程や心情が、すごく引き込まれる本でした。
そして、これが二重ではなく三重だったという結末で、より良い作品になった感じがします。
そして、物語の中で、ある登場人物の視点で描かれているパートがいくつかあります。
これがポイントでしたね。
こういうパートごとに誰目線なのかというのはよくありますが、それ以外のパートが犯人目線で描かれていたのか、「目線」とはそういうことかというのは、かなり驚きました。
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