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【映画】「サバイバルファミリー」

ウォーターボーイズやスウィングガールズの監督の作品。コメディ要素がしっかりあり、軽い気持ちで見れるのかと思いきや、結構、リアルにありそうな話。

なんかよくわからないけど、電気や電池が使えないという世界線に陥る。
そこで奮闘していく家族の物語。

キャストも良かったし、展開も飽きずに笑いながら見れて良かった。

ネタバレ✂︎---------------------------

この映画のテーマは、ウイルスだってそうだし、ありえないことじゃない。便利な物に慣れすぎた私たちは、それが使えなくなる不便さに最初は戸惑うが機転を効かせながら対応していく。

何故か、朝から家が停電して、電車も止まっているのに、何とかして会社や学校に行くのが典型的な日本人を皮肉ってた。そして、災害時の対応も早い人と遅い人に分かれる。

小日向さん演じるお父さんは、プライドが高く、愚痴も多く、他責的で、家族の仲もいいとは言えない。特に高校生の娘と大学生の息子は反抗的。でもそれはお父さんの言い方にも問題がある。こういう家族は少なくないと思う。

お母さん役の深津絵里さんが一見、気弱でお父さんにいつも従っている風だけど、サバイバルシーンではへそくりを持っていたり、アイディアを出したり、頼もしかった。
みんなで逃げている時に放った一言、
"お父さんはそういう人なのよ!"
が笑えました。

大阪に着いたら水族館の魚が炊き出しされてて、面白かった!

途中で優しい人たちに出会い、
娘と息子も徐々に頼もしくなり、家族の仲も円満になっていくのが良かったです。

対比で描かれるアウトドアに長けたファミリー、ブタを捌いてくれるおじいさん、災害時でも余裕がある人たちは人に優しくできますね。

西に行ったら電気があるかもという希望。そして、鹿児島にいるお祖父さんの所を目指す家族。自給自足できる土地を目指して!起承転結がはっきりしていて飽きずに要所要所で笑えて、よかったと思います。

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映画感想文

NYでフリーランスのライターと日本語の先生をしています。どこまでも自由になるため、どこにいても稼げるようなシステムを構築しようと奮闘中。