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【映画】デリシュ!を観て、食文化を学、日本の寿司の成り立ちまで


皆さんお仕事お疲れ様です。めぐです。火曜日の夜、いかがお過ごしですか?

今日は昨日観に行ったフランス映画「デリシュ!」から、食文化の話をしたいと思います。映画の内容はフワッとしか頭に入れず観に行ったのですが、ヒューマンドラマとか歴史が好きなので大当たりでした。

この映画はフランスに初めてレストランを作った料理人のお話。それは、1789年のフランス革命前夜に生まれたのでした。それ以前のフランスでは貴族と庶民が同じ場所で食事を摂ることなど到底有り得ない賎民社会でした。そこに、宮廷料理人だった主人公マンスロンが、仲間と共に、誰しもが食事を食べに行って楽しめる場所を作り上げたというお話。正に食の革命のお話ですね。

料理のシーンはどれも本当に美味しそうで、また、豊かな自然のシーンとフランス映画らしく映像のカットが美しく、ため息が出るような映画でした。

主演のマンスロン役のグレゴリーさんは、料理人になりきることに熱心で、そのシーンで使われる料理を監修者から教えられた通りに作り、残さず食べていたそうです。熱い役者魂ですね。

それから脚本が素敵だなという印象を受けました。話の流れとか持っていき方が好みでした。

ラストシーンはスカッとするハッピーエンド。
最高に美しい景色、心温まること間違いなしです!

そんな話を見た翌日、日本語を教える授業の中で、お寿司の始まりとは?という会話になりました。

私も知らないことだったのでその場で簡単に調べました…私は授業で自分もわからないことを質問された時、生徒に私もそれは知らない!調べてみようと一緒に調べます。その後もっと深く自分で調べて次のレッスンで補足として伝える事もあります。もちろん、たくさんのことを知っていて全て答えられることに越したことはありませんが、知らないことは知らないのでしょうがないんです。そして、言語を教えることはその言葉の背景や文化を教えることも含まれるんだと感じます。特に上級クラスの生徒とは常に会話のトピックを探していますので、どんな事も日本語で話せばレッスン内容になります。

さて、お寿司の原型が日本にもたらされたのは奈良時代。実は、東南アジアの「熟鮓」(なれずし)が起源では無いかと言われています。

熟鮓は、発酵食品で、山岳地帯に住んでいた民族が魚を保存して持ち帰るための手段でした。
魚の中で最も新鮮でなければ美味しくない川魚を穀類を炊いたものと一緒に漬け込み、米の発酵の力で長期保存を実現させました。

その熟鮓に似たものが滋賀県の鮒寿司。甘酢を混ぜたご飯に川魚をのせて一晩置いて、保存食としていました。そして、これらは貴族への貢物でもあったとか。

鎌倉時代になると残り物の魚を使ったものも登場。この頃のご飯は食べるものではなく、発酵させるためのものでした。
室町時代に入ると、発酵期間を縮め、ご飯も食べるようになりましま。魚は生の状態にちかいのでなまなれと呼ばれました。なまなれができたことで、食べどきができました。寿司桶に塩を振った魚とご飯を交互につけ、重石をして味を馴染ませる手法で、これが押し寿司、箱寿司の原型と言われています。

米酢が生まれ、流通した江戸時代。庶民でも気軽に買えるようになったことで、発酵させることのない、早寿司が生まれます。
ですが、天皇や将軍、高貴な身分の人たちは、伝統を重んじるため、なれずしを食べ続けていました。
流行りはいつだって庶民の中から生まれるんですね〜
江戸時代後期、やっと握り寿司の登場です。サイズがおにぎりぐらいだったので切り分けて食べていました。だから今でも1皿に2貫のお寿司なんですね!東京湾で採れる魚介や海苔を使うので江戸前寿司と名がつきました。

いかがでしたか?お寿司の成り立ちを簡単にご説明しました。

ぜひ、レストランの成り立ちは映画デリシュ!をご覧ください。おすすめの一品です。

それでは皆さんまたね、めぐでした。


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NYでフリーランスのライターと日本語の先生をしています。どこまでも自由になるため、どこにいても稼げるようなシステムを構築しようと奮闘中。