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憲法・改憲の本質とは

憲法は何のためにあるのか?

この問いの答えは意外と知られていないことが多いようです。
義務教育下でちゃんと教えないからだと思いますが。

憲法は最高法規として「権力者」ないしは「権力」を縛るためにあります。

その前提を理解していれば、昨今の改憲の議論や草案が真っ当なものなのかどうかの本質が判断ができると思います。

権力を縛るためにあるものなので、本来であれば国民の多数が自ら声を上げ、権力をちゃんと縛るために新しい法規を作るぞ、という流れがあるべき姿です。

ですが、昨今の日本は、国民の多数が普段からあまり政治自体に関心を持っていないのにも関わらず、むしろ権力者側がすすんで声を上げて進めようとしているように見えて違和感を覚えます。

そもそも倒錯してませんか、ということです。
これは改憲内容以前の問題です。

間接民主制で国民の声が反映されてるという意見もあるかもしれませんが、
そもそも日本は投票率が低すぎるので、今の政治そのものに国民の声が反映されてるとは言い難いです。

某政治家が「国民が政治の関心をもっていない国は、政治のことを考えないで済んでるということで良い国だ」という発言を繰り返ししていますが、権力側がやりたい放題できるから良いのであって、これはどう考えても滑稽な話です。

なので、日本はその投票率の低さから見ても改憲議論をするに値しない状態です。

政治家が悪いんじゃない。

国を動かしたいときに正しいプロセスで動かせないのは、国民の自意識が低いから悪いんです。

開国以降・戦後以降のとってつけられた上から民主主義の弊害がここで表れています。


さて、戦争こそナショナリズムを高揚させ国家を国家たらしめる。
自分たちが”国民”であることを意識させられる、とよく言いますが、ちょうどウクライナの件で隣国ロシアとの関係が変わってきたので多くが「国民国家」を意識させられているタイミングです。

「普段政治とかよくわかんねーけどなんか国があぶねぇらしいからとりあえず今の改憲案に一票」みたいな思考で行動するのが、政治参加の流れとしてはけっこう危ういと思います。

普段から政治に関心を持っていない人こそよく考えた方が良いと以前は思っていたのですが、、、

普段何も考えていない(政治的価値観が醸成されていない)のに、急に政治の判断をしようとする方が良からぬ方向に行く可能性があり、危ないなぁと最近は思います。



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