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読書日記~嵐山光三郎「昭和出版残俠伝」編。

 ここに読書日記を書くために再読した本の大半は面白くて、色々と慌ただしい日々の中でも、ある程度の判断力は残されていたのだとホッとしてしまいます。
が、その反面、何であれを優先させなかったのか?どうして判断ミスをしてしまったのか?ということもあるわけです。
ギリギリに追い込まれている状態では判断できないこともありますし、間違った判断をしてしまうことも少なくないと思うわけですよ。
敢えて間違った判断をさせるように動いたり、その状態まで追い込もうとする動きには気ィ悪くなってしまいます。真面目な話。

 と、長い前置きはこの辺にしますか。
もう少しお付き合いください。

・嵐山光三郎「昭和出版残俠伝」(筑摩書房)

 嵐山光三郎さんを意識するようになったのは、私の場合、「笑っていいとも増刊号」の編集長をやっていたからでした。
増刊号(おそらく特大号)ではないのですが、IWGP決勝戦の会場(多分、蔵前国技館)からの中継にも映っていたことも記憶に残っています。
昭和軽薄体や「インスタントラーメン読本」(名著!)など、読書野郎になってから、嵐山さんの名前をより認識するようになりましたね。

 「インスタントラーメン読本」は人脈的にも、内容の素晴らしさという点でも、この本と併読するといい本ですね。
そういえば「インスタントラーメン読本」には蔵前国技館でのエピソードも掲載されていたはずです。

 青人社の創立過程やそれに絡んだ人脈など、今だからこそ読み返すと面白い内容ですね。
特に「笑っていいとも増刊号」に関するエピソードはかなり興味深いです。

 実は私、リアルタイムで雑誌「ドリブ」を買ったことが一度もないので、その点だけはどうしても入り込めないのでした。すみません。
が、伊藤銀次さんとサエキけんぞうさんの対談本、「ロックは好きかい?」は青人社から出ていましたよね。
あれは確かドリブ・ブックスからだった記憶もあるのです。
何度も見かけていたのに、何故か買わなかったのですが、いつの間にか入手困難になっていたという。。

 この本に話を戻しますと、終わり近くからあとがきにかけての内容はかなりビターな感じで、青人社についての自分の不勉強さを実感してしまいます。

 近年、嵐山さんのきだみのるさんの評伝が講談社のPR誌「本と窓」に連載されていて、夢中になって読みましたね。
それは文庫で出版されたので買いましたから、いつか「インスタントラーメン読本」やその本を含めて嵐山さんについてのことをまとめてみたいと思っています。

 本の整理をすすめていけば、その辺も明らかになると思いますが、なかなか整理は終わらない、と。
そんな感じです。
明日からはまた隠れ名曲、名演コレクションをやってみたいと考えております。お楽しみに。

 ではまたー。

 



 

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