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獲物の分け前〜立川志らく「師匠」

 この本の発売記念であり、増刷記念のイベントに参加したわけですから、イベント会場で販売して、サインもいただけるとなればこれはもう買うしかないわけです。
GO→STというインディペンデント・レーベルで物販担当してましたからね、私は。
いいライヴの後、CDが売れることは喜びでしたし、バンドやCDについて質問されたりすることも意味あることでした。
まー、それはどうでもいいことですな。
じゃ、行ってみよー。

・立川志らく「師匠」(集英社)

 元々、落語関連本を熱心に読んでいたわけではなくて、何か面白そうな本はないか?と某大手新古書店で目に入ったのが、立川談志「人生、成り行き」だったわけです。
これにはメチャクチャはまりましたねー。
まー、落語の研究本や分析本ではないだろうと思ってましたが、昭和から平成の文化について触れた内容に驚愕した記憶があります。
この頃、文芸PR誌を愛読するようになって、新潮社の「波」もその中にあったのです。
当時の「波」には吉川潮さんが落語家さんにインタビューする連載がありまして、後に「待ってました!」として単行本化されたわけなんですが。それと前後して読んだわけです。
その連載に三遊亭円丈さんが登場したこともあって、某新古書店で「御乱心」も入手したのもこれまた近い時期なんですねー。

 三遊協会や立川流の立ち上げについてはおぼろげな記憶しかありませんでしたし、21世紀に入って少し経った頃にそれらを検証(というと大げさですが)する作業がとにかく楽しかったわけです。

 「人生、成り行き」からしばらくして購入したのが、立川志らくさんの「雨ン中の、らくだ」だったんですが、これまたはまりましたねー。
実は立川志らくさんというより、立川ボーイズの志らくさんの印象が強かったのは、深夜番組をリアルタイムで見ていた時期の関係ですかね。

 これは自分が迷走していた時期に当たりまして、おぼろげというより自分の都合のいいように記憶が改ざんされているかもしれません。
そんなことは誰にもわからないし、誰も突っ込まないだろうからこのまま続けます。

 それから20年近く経って、水道橋博士のイベントに参加するようになって、昔読んでいたら雑誌「笑芸人」や浅草キッド関連の本を読み返したり、集め直していったわけです。

 前置きが長いのか?それとも何を言いたいのか見失った気もしますが、この本をイベントで購入した時点まで話を戻します。すみません。

 イベントを終えて、なかなか寝付けなかった私はついつい「師匠」に手を伸ばしてしまいました。
本を読むのは早い方だと自覚してますが、それは本に集中してしまうからでして、寝る前に読んでしまったら読み終えるまではまず眠れないということになるわけですからね。
案の定、寝不足の一日に突入してしまった私です。

 移動のため新幹線に乗り込んだ私は読み終えたばかりのはずの「師匠」に再び手を伸ばしていました。
「雨ン中の、らくだ」と勿論重複している部分もありますが、談志さんが亡くなってしまってからの部分が深みを増した部分になっているんですかね。
隣に誰も座らなかったことをいいことに唸りながら読んでいました。 
新幹線から在来線に乗り換えても、その状態は続いて、最寄駅まで読み返していました。「人生、成り行き」と「雨ン中の、らくだ」を捜し出さなければと思ったのが昨夜の話です。
今朝起きて、その前に昨日購入した別の本を読み終えなければ!と考えて現在に至ります。

ではまたー。



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