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読書日記~富澤一誠「あいつの切り札」編

 ブレッド&バターの昨日届いたCDについて書いてみようかなと思い、昨夜チェックしたのですが、ジャケットやブックレットの印象がちょっと強いので、今回は見送ることにしました。また近いうちに、と。

 気分を切り替えて、山積みされた本の中から無理やり選んだのは富澤一誠さんの「あいつの切り札」でした。
昔、この本のの記事書いたような気もしますが、まーいいでしょう。
じゃ、行ってみよー。

・富澤一誠「あいつの切り札」(音楽之友社

 奥付によりますと、この本は1981年7月10日に発行された模様です。
リアルタイムで購入しましたから、私が中学3年の時にでも買った本が実家の段ボール箱の中残っていたわけですね。
単行本化される前に連載されていたのは「週刊FMでして、見開き2ページという内容だった記憶があります。
当時の週刊FMは割とニューミュージック系のアーティストを取り上げていたのでした。
その印象がとにかく強いですね。
あとYMO 周辺にも強かったはずです。矢野顕子さんが特に。

 雑誌にに掲載されていたのが強く印象に残っているのは滝ともはるさんと五十嵐浩晃さんのお二方ですね。
滝ともはるさんは堀内孝雄さんとのシングル「南回帰線」がヒットしていて、テレビ出演時(ライヴも)演奏をムーンライダーズが担当していましたから。
五十嵐浩晃さんは「ペガサスの朝」がもうヒットしていて、取り上げられた「Because」が大好きな曲でした。
それに山下達郎さんを絶賛していたのもありましたね。

 オフコースについてや山下達郎さんの記事もメチャクチャ印象に残っていました。
特に山下さんが富澤さんお得意の「生きざま」論に対して疑問を投げかけたからでした。
山下さんのキャラクターを知る前でしたから、こりゃまたすごいと夢中に読みましたねー。
オフコースについては富澤さんが推していたことも印象に残ってますが、ラジオに出演する時の小田和正さんのキャラクターがとにかくすごくて。。
オフコースの本『Three and Two』は愛読書でしたからね。小田さんは知れば知るほど面白い人だという印象でした。

 他にも斉藤哲夫さんについての記事で鈴木慶一さんのことを深く知ったり、チューリップがメンバーチェンジで色々変わったり、伊勢正三さんもより洗練された方向に行ったりと連載を読みながら、自分の指向が変化していくのを感じていました。
もしかしたら、富澤さんに対する反抗心みたいなものが、音楽の趣味の変化に拍車をかけたのかもしれないと今になって思うのです。

 40年以上昔のことを真剣に考えるとおぼろげになっている部分と、友達に誇らしげに語ってしまった部分を思い出すのが恥ずかしくもありますね。本当のところを言いますと。
自分の面倒な部分が誇りになっているから続けているようにもおもいますが。

 ではまたー。

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