見出し画像

獲物の分け前〜「ミュージック・マガジン 2020年12月号」

 昔から言ってますが、小学生の頃初めて作曲家の名前を意識したのは筒美京平さんなんですよ。
それは憧れた歌手が岩崎宏美さんと太田裕美さんだったのが大きかったからなんですが、例えばピンク・レディーやの都倉俊一さんや山口百恵さんの宇崎竜童さんよりずっと楽曲自体は岩崎さんや太田さんの方が圧倒的に好きでした。
太田裕美さんは曲もなんですが、松本隆さんの歌詞も私にとって特別でしたから、尚更。

 筒美京平さんの名前は意識していましたが、「スター誕生」の審査員をしていなかったわけですから、具体的な姿としては思い浮かばなかったわけでして、それが幻想を強めたかなと思ったわけですよ。
時々、ジャケットや歌詞カードに出てくる筒美さんの姿はお見かけはしたけど、ずっと謎の存在だった記憶があります。
大学に入って、歌謡曲のミニコミを読むようになってからは、筒美さんの顔やその発言がちょっとだけ身近になったのでした。
じゃ、そろそろ行ってみよー。

・「ミュージック・マガジン 2020年12月号」(ミュージック・マガジン)


 そんな個人史の中での筒美京平さんの存在は2000年近くになってから、ラジオ出演を聴いたり、インタビューを目にしたり、作品集を手にすることができるようになったわけです。
雑誌「レコード・コレクターズ」のこの時期の号を入手できなかったのと同様、この号も買い逃してしまったわけなんです。
(身内が急逝したので、その後始末や、私自身が実家に戻った時期であります)

 この時期の「レコード・コレクターズ」と明らかに違うのは、この号が筒美京平さんの追悼記事が第一特集ということを知っていたけど入手できなかったことでした。
実「ミュージック・マガジン」は近場の書店さまには入荷しないことは何度かかいてますが、この号も例外ではなく、上京する用事がないまま、ネット通販ではプレミアが付いていたのでした。それから気長に探すことにして、ようやく入手できたということです。

 近田春夫さんのインタビュー、インタビュアーは湯浅学さん。
お二方にも強くて影響を受けていますから、その内容に納得するばかりです。
筒美さんにインタビューしているのは萩原健太さん。1997年にヒストリー・ボックスが出た時のものらしいです。
萩原さんもこれまた影響受けまくった方ですね。素晴らしい。
作品リストなども読み応えたっぷりで、入手できて嬉しい雑誌ですよ。

 この他にも買い逃したものはかなりあるので、またまたしつこく探していきます。

 それではまたー。

  
 

この記事が参加している募集

思い出の曲

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?