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私が曲を作り続ける理由

今回は、作詞作曲を常日頃から行い、曲を世間に発表している私が、どうして曲を作ることにこだわり続けるのか、について書く。

いつものように、お堅いタイトルからスタートしてる。いつもならだいたいこのへんからもう既に崩れだし、ぐずぐずの煮玉子みたいなテンションで、のらりくらりと思ったことを書いているだろう。

(私は堅すぎる空気の中でヘラヘラしてしまいがちです。たぶん人一倍そういう空気にビビってるんだと思います。)

私は現在、高校時代に結成した『SUMESHI』というバンドであってバンドでない音楽グループで、主にボーカルと楽曲制作を担当して、めっちゃ頑張って活動している。つい最近も2枚目のCDを出した。

曲を作って発表している、と言うと人から「プロのアーティストを目指しているの?」や「売れたいの?」「本気なの?」とよく聞かれる。
この質問はすっごく困る。売れたいのはもちろん(お金は欲しいし、たくさんの人に聞いてもらって反応を見てみたいし……)、「本気」という言葉が意味するところがよくわからないから難しいけど、自分の表現したいことに向き合っている人で「本気」じゃない人なんていないと思う。

あと「プロのアーティスト」ってなんだ?イメージはできるけど、制作物だけで食べていける人のことを言うことが多い気がする。たしかに、そういう立場になれたらHAPPYだけど、それを目指しているかって言われたら、ちがうや。

じゃあなんで私は、こんなにも、誰が聞いてくれるともわからない曲を作り続けるのか?

むずかしいなぁ。ない頭をひねってよく考えてみたよ。

たぶんそれは『もやもやすることがあるから』だと思う。つまりはフラストレーション!

私たち『SUMESHI』は、曲作りのテーマとして『人間のすべての業の肯定』をかかげている。

倫理的に見たり、常識的に見たりすると怪訝な顔をされそうな気持ちでも、その気持ちが生まれた時点でなにかの意味があると思うし、もやもやした気持ちを、それが常識的に考えて感じちゃいけない気持ちであると感じた瞬間から、人は罪悪感みたいなのを覚えて、そう感じる自分を責め出す。「こんなこと思っちゃいけないはずなのに」って。

私はその気持ちすら、生まれたことを祝福してあげたい。いや、常識的に見て良いかどうかの観点はめっちゃ大事だと思う!だけど、他人(世間)がどう思うかということを考える前に、「自分はどうしてその気持ちを持ったのか、そう思ったのか」に向き合う必要があると思うのよ。

だって、じゃないと辛いやん?
生きててHAPPYな気持ちばかりじゃないやん。嫉妬したり、嫌いな人に「死んでほしい!(良くないけど……)」って思っちゃったり、いろいろ思うよね。わかるわかる。

そんな気持ちを抱えて、押し込めていてもいいことないから、どうせなら真正面から向き合ってみようよ、ということで私たちは、そういう「人間の業を肯定する」曲を作っている。


たとえば
いままで作った曲はこんなことを言いたかった曲だったりする。
1st mini album 『ひとふでがき』から

「over」は、追い込まれて、全部あきらめたくなったときの気持ち

「パライソ」は、みんなの規定の中で生きられない気持ち

「あなたのことはそれほど」は、自分を好きでいて褒めてくれる人に対して素直になれない気持ち

1st EP『ふくらはぎ』からは
「BE MY UNIVERSE」は、誰かと同じ存在になりたい気持ち

「錆」は、自分の周りの人が自分から離れた場所で楽しそうなのを、素直に受け入れられない気持ち

そんなことに関する曲を、いままで作ってきた。

『SUMESHI』のメンバーは全員、二癖も三癖もある人間たちで、それぞれ未だに、自分の中で整理しきれていない、向き合えていない気持ちをたくさん持っている。私もそう。

だからまずは、自分と彼らに目を向けて、気持ちと向き合う機会を設けたくて、曲を作ってる。(ありゃ、日本語が変だ)

私は不特定多数みんなが共感できる曲を作ることは出来ない。だけどそんな曲を聞いて、不特定多数の中の1人が、「これは自分の気持ちの歌だ!」と思ってくれたらいいんじゃないかなと思う。

そんなこんなで、私は私たちはこれからも曲を作り、発表し続けます。
興味が出たら、ちょっとだけ聞いてみてね。

◯SUMESHI 待望の1st EP『ふくらはぎ』が6月13日(水)に発売!
今回は人間誰しもが持つ「さみしさ」をテーマに、大人っぽいジャズテイストの曲を携え、いままでとは少し違ったSUMESHIの業をお届け!!

https://itunes.apple.com/jp/album/%E3%81%B5%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%AF%E3%81%8E-ep/1397896817


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