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皮膚感覚がビジネスを変える

皮膚感覚がビジネスを変えるようなお話について

今回も傳田光洋氏の記事をご紹介します。
資生堂サイト内の対談内の内容の一部を抜粋します。

「視覚・聴覚・触覚などの五感のなかでは、視聴覚の研究がとくに進んでいるんです。それは、「見える」「聞こえる」など、容易に言語化して伝えられるからです。でも、触覚はなかなか共有できない。たとえば、好意を持つ相手と、嫌悪感を持つ相手に触られたときの触覚や感じとるものは、異なりますよね。要は、触覚は個人の主観や環境とあまりに密接に絡み合っているので、純粋にそれだけを取り出して論じるのが難しいんです。触覚ほど孤独なものはない。」

「触覚」というお話について
確かに触覚というのは、人それぞれ感じ方が違うので、伝えることが本当に困難だと感じます。「好意・嫌悪」の部分からすると、この感覚は他人には通じないものとも感じます。触覚は、人との共有が難しく、分かり合えることが少ないですね。
私は必ず服の素材を触って確かめます。
素材を触ることにより、勿論、カシミアなのか、ウールなのかとか、コットンなのか、コットン混紡なのかを確かめる意味もあります。
上質なものは、触らなくてもある程度は分かるものもあります。
例えば、上質なカシミアのコートやストールの生地の表面にはうねりがあります。また、上質なコットンは、目が詰まっていて、生地に張りがあります。等、一見してわかるものもあります。時に上質なものは、分かっていても気持のよい触り心地を確かめたいこともあります。

その素材を確かめるために触る以外の目的は、肌当たりがいいか、肌に馴染むかどうかです。自分の肌との相性とでも言うのでしょうか。
ただ、それは、言語として理解しているわけではなく、無意識に反応していると言えます。
これは、触覚という他人とはなかなか共有ができない、自分自身の感覚であると感じます。

「基本的なこととして、リピーターのお客さまを増やそうとしたら、相手の「無意識」に働きかけるのが重要だと言えます。言葉にならないけど、化粧品の使用感や、パッケージの触り心地、そして香りなどを、お客さまは感じている。そういうものが、いつのまにか「私はこれが好き」につながっていく。とくに資生堂は、皮膚感覚に直結する領域を扱っているのだから、その方向をもっと模索するとおもしろいと思うんです。」

「皮膚感覚」をビジネスに活かしていける発想に驚きました。
「皮膚感覚」というものは、あってないような物と位置づけられていたようにも思います。「皮膚感覚」によって、無意識の内に、商品を購入するかどうかを決めている。また、このお話ですとリピートするかどうかを決めているとしたら、商品は勿論、それに付随するものもとても大事であると感じました。とても面白い発想です。

「皮膚感覚」に重きをおくことにより、ビジネスの在り方も変わってしまうかもしれません。また、新しいビジネスの発想が生まそうな気がします。

ここまで書いていて、疑問が生じてきました。
この「皮膚感覚」というものは、人それぞれ違うと考えているのですが、共通項はあるのでしょうか。人の傾向により「皮膚感覚」が似ている。または、全く傾向をつかむ事はできないのか。
これは、簡単には調べられませんので、どうなのか分かりませんが、不思議に感じてきてしまいました。

「皮膚感覚」で、「好き」「嫌い」を感じていたり、また、「肌が合う」という言葉もあります。なんとなく馬が合うような関係もしっかりと認識して感じているわけではなく、なんとなく上手くいく、または気が合う、ぐらいに感じている状態なのではないかと考えます。

記事を読んで、また、自分自身で考えてみて、「皮膚」「皮膚感覚」については知れば知るほど奥が深く興味が尽きません。
これからのビジネスには、「皮膚感覚」が大事になってくるのかもしれません。

eri kaneko
アトピー性皮膚炎 敏感肌にやさしい服 SUMIRE
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