近年SNSやネットなどでは、
浅く早く閲覧するような流れが主流となっている。

例えば、『君の名は』や『鬼滅の刃』など、
最近のヒット作は無駄時間が少なく、展開の早い作品が多い。
YouTubeでは昔に比べ、短い時間の動画が増えたし
TikTokの流行などもその流れからだろう。

さらにはKPOPやYOASOBIの楽曲なんかも
1曲の時間が昔より短いものが多い。

つまりヒットする上で
『簡潔に凝縮する！』
ということが絶対条件となった。

おかげでムダな余白や黄昏などは減り、濃密度は上がったが
物語の深みは消えていったのかもしれない。

それが当たり前の日常になっていくとどうなる？

人々の大半がネットニュースで飛び込んでくることや
GoogleやSNSのオススメから情報を得ることが多くなった。

それを見て
『へえ、そうなんだ。』
と思い、それを友達や同僚に話す。

まだそれが正しい情報なのか何なのか未確認なのに
見出しでもう正しい情報を得たかのように吸収する。

『アンジャッシュ渡部が不倫！』
って見出しだけを見て
『渡部最悪！マジありえない！』
などと暴言を吐き、誹謗中傷を浴びせる。

なぜ渡部が不倫したのか？
誰と不倫したのか？
なぜスクープされたのか？
佐々木希とはそもそも円満だったのか？

など色んな要素を知らない限り、本当は判断できないはずだ。

このようにSNSやネットをはじめ、
友達や同僚とでも浅い内容ばかりにまみれていると、
いざ深い話や考えが必要な時に脳が使い物にならないことになる。

つまり話が合う人と合わない人が、
今後もっともっと分離されていくようになる。

日本では確実に脳の格差は開き続けていくだろう。

そうならないためにも物事をすこしでも深く、
本気で向き合うよう日々過ごしてみてほしい。