まだ6ページしか読んでない本に
本は苦手だ。
注意散漫なアルファベット4文字の傾向がある私にとって、読書はなかなか難しい。いくつも並んだハードルの最初の一つでさえも飛べずにいる。
そんな私はMBTI的に空間や雰囲気に酔うことを好む。
ベランダに足を出してコーヒーに飲まれる。間接照明をつけてネットフリックスの鮮やかな暖簾をくぐる。
本に酔いたいと思ったその日に一冊の本を手に入れた。思い立ったらすぐになんでもしてしまう性で、気が付いたら本屋さんを徘徊していた。
松浦弥太郎『着るもののきほん 100』
服に告白したことがあるほど服が好きな私は、100という数字の贅沢な感じとその本の厚さに惹かれて手に取った。
あ、これが告白///ぜひ///
しかしその本は、本屋さんにいた時と何も変わらない真新しいままで3年以上ほったらかしにされていた。
先日久々に実家の勉強机に向かった。ふと斜め上を見ると文学科時代の英文学作品と一緒に、その本はありえない存在感で立っていた。
その日は一旦無視。翌日、勉強前に少し開いてみた。
きゅうりが嫌いな弟にいつも言うように、「だまされたと思って」その本を読み始めた。
その本は作者の「体験」と「服」を2年間に渡り書き続けた、まさにユニクロの「life wear」の言葉を表した本である(今のところね)
日記のように毎日に題名を付けて、そこに服を交えて綴る。一日分を読むのに5分もかからない(今のところだよ)
まだ6ページ。2日分しか読んでないくせして少し酔っている。
一つ目のハードルをその6ページ、二日分の弥太郎さんと一緒に超えたとは思える(今のところはね)
まだ6ページしか読んでいない本に、私は期待を込めすぎている。
※読み終わったらまたnoteで感想でも書こうかなって今のところは思ってる。
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