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あなたの小説が読まれない理由(note編)

私は小説やエッセイ(随筆・随想)をほとんど読みません。いや、ほとんど読んできませんでした。なぜ小説やエッセイを読んでこなかったのでしょうか?理由は簡単です。単に面白くないからです。それではなぜ面白くないのでしょうか?

<追記>最近になって歴史小説を読むようになりました。

今回は、読まれない小説や売れない小説の根本的理由について書きます。

もしクリエイターの皆様の小説が読まれなかったり売れなかったりしているのならば、もしかすると参考になるかもしれません。多少辛辣な内容にはなりますが、素人ならではの厳しい意見に耳を貸すことも時には大切なことではないでしょうか。

以下、私の小説に関する記事を載せておきます。私は小説を全く書けませんが、小説評論家(笑)としては多少評価されているようです。世の中ではサッカー未経験者がサッカーの名監督になることもあります。私のような素人でも多少は意味のある記事が残せるかもしれませんので、敢えて挑戦し続けます。なお、小説関連の記事を書くことは今回で5回目です。


2013年にあるテレビドラマが爆発的な人気で高視聴率を上げました。
ご参考までにウィキペディアから視聴率の部分だけを抜粋しておきます。

最終話は42.2%を記録し、同枠の『ビューティフルライフ』(41.3%)を抜いて歴代第2位となり、平成の民放テレビドラマ史上第1位の視聴率となった。また視聴率調査が現在のミノル・メーター方式となった1977年9月26日以降でも、『積木くずし』の45.3%、『水戸黄門 第9部』の43.7%に次ぐ民放テレビドラマ史上第3位の視聴率となった。瞬間最高視聴率は22時17分に記録された46.7%。2013年の年間視聴率ランキングでは、同年大晦日に第64回NHK紅白歌合戦の後半が44.5%を記録するまで同年の全テレビ番組の平均視聴率首位だった。

ウィキペディア:半沢直樹

キャッチコピーは、
やられたらやり返す、倍返しだ!!
クソ上司め、覚えていやがれ!!
でした。

ご存知の方はすぐに思い出したのではないでしょうか?
そうです。
あの有名な「半沢直樹」です。

「半沢直樹」の原作は「オレたちバブル入行組」と「オレたち花のバブル組」で、作家は池井戸潤さんです。

実はその池井戸潤さんのデビュー前の来歴に、「半沢直樹」が爆発的な人気を博したヒントが隠れていました。この部分もウィキペディアから抜粋しておきます。

デビュー前

子どもの頃から、図書館にある国内外のミステリを読み漁る日々を送り、特に江戸川乱歩賞受賞作は必ず買って読むほどで、いつか自分で書きたいと作家を志すきっかけになった。
岐阜県立加茂高等学校慶應義塾大学文学部および法学部卒業後、1988年に三菱銀行(当時)に入行。1995年、32歳の時に同行を退職し、コンサルタント業のかたわら、ビジネス書の執筆や税理士会計士向けのソフトの監修をしていた。ビジネス書の執筆業は順調だったが、テーマが限られていることから将来に不安を感じ始め、夢だった江戸川乱歩賞を目指し始める

ウィキペディア:池井戸潤

さて、上のウィキペディア抜粋部分のどこにそのヒントがあったかわかりましたでしょうか?これがわからなかった方には、この記事を読む意味と価値があります。すでにわかってしまった方は相当鋭い方かもしれません。

自分なりに答えを出した方から次にお進み下さい。

それでは解答に参ります。


ズバリ、その解答とは、
「1988年に三菱銀行(当時)に入行」
の部分です(上のウィキペディア抜粋では敢えて太字にしませんでした)。

「えっ?何?何のこと?」と思ったあなたは、
人様の面白い話の原点を理解していないかもしれません。

世の中の面白い話は、
その話をする方の実体験が非常に重要なのです。


高視聴率のテレビドラマ「半沢直樹」の
原作「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」を書いた
作家の池井戸潤さんは、元金融関係者だったのです。

これが非常に大事です。

池井戸潤さんは、金融(銀行)社会の表の世界だけでなく、裏の部分や闇の部分も知り尽くしていたのです。おそらくご本人自身もドロドロした人間関係で苦しみ、きっと多くの辛酸を嘗めたのではないでしょうか。

そういった他の方々にはめったに経験できないような体験が元になっているので、それをさらに面白くするための脚本が加わればテレビドラマが高視聴率になることもきっと頷けるはずです。

ちなみに、テレビドラマ「半沢直樹」を金融関係者に見せてご意見を頂きますと、予想以上の反響が返ってくるようです。

ある方はこのように話していました。

「実際はあんなもんじゃないよ」と。

つまり、実際の金融社会では、
もっともっと汚い現実が待っているということです。

社会人用語で「上司のケツの穴をなめる」という汚い表現がありますが、
それぐらいのことは日常茶飯事のようです。私の元上司も銀行関係者でしたが、随分酷い目に遭ったと聞いております。

なお、日本語の「上司のケツの穴をなめる」は、
アメリカ俗語「kiss ass」に相当するようです。

意味は「おべっか使い」「ゴマすり」のことらしいのですが、
その程度ならばどこの会社でもあることです。

しかし、テレビドラマにもあったように、
他人を蹴落とすためならば手段を選ばないことは、
現実社会ではドラマの何倍も厳しい訳です。

多分金融社会のそれも我々の想像を絶する厳しさのはずです。テレビドラマや小説では取り上げられなかった内容も多かったのではないでしょうか。

ちなみに、私は教育業界にいましたが、
noteでは絶対に書けないネタをたくさん持っております(笑)。

今ざっと思い出すだけでも軽く20個ぐらいはありますから、
記憶を辿ればその3倍ぐらいにはなるかもしれません。


ここまで書いて何が言いたいかと申しますと、現実社会での厳しい体験や経験がなければ、読者様の心を動かしたり感動してもらったり心に残ったりする面白い文章は書けないということです。

仮に実体験の面白さを100としますと、小説ではその半分の50も伝えられない可能性もあります。逆に、もしその半分程度の50の面白さで「半沢直樹」が成功したとしたら、実際の著者ご本人の体験はさらに2倍面白かったことになります。あるいは、2倍以上奇天烈だったことになります。

よく「事実は小説より奇なり」という表現を耳にしますが、本当にその通りだと思います。小説やエッセイを書いているご本人の奇抜かつ不思議な体験が少ないと、それらの内容はどうしても空想が多くなりますしかし、空想で人の心を動かすことには限界があります。アニメや特撮ものの動画ならば可能かもしれませんが、文章はその表現にどうしても制限があります。

一部の天才作家の中にはそれが可能な人もいるかもしれませんが、おそらく彼らも陰で相当の努力をしているはずです。特に、小説やエッセイを書くための下地となる材料の調査には相当の時間と労力、さらにお金もかけているのではないでしょうか。


今回はここまでにします。
最後までご覧いただきありがとうございました。

なお、次回は、
「(仮)では、面白い小説を書くためにはどうすればいいのか?」
について書きます。

私の会社の後輩(10歳年上)が小説を書いていましたが、
いまだに芽が出ていません。それについても触れます。

記事投稿までしばらくお待ち下さい。






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