susa036955

初めまして。 趣味は文章を書く事です。 ここでは読んだ本のレビューなどを紹介したいと…

susa036955

初めまして。 趣味は文章を書く事です。 ここでは読んだ本のレビューなどを紹介したいと思っています。 また、短編小説なども書いてみようかと思っております。 宜しくお願い致します。 *novel days と同時掲載です。

記事一覧

小説『最強のパワースポット★誰も知らない日本の神社10選』【2社目】

びりびり体験  「ゼロ磁場」って知っていますか? 柏木がそう言った。 「ナニ?それ」 僕は尋ねた。 「断層の関係で電磁場に異変が起きて、S、Nがはっきりしない所らし…

susa036955
1年前
2

 小説 『最強のパワースポット★誰も知らない日本の神社10選』【1社目】 

 書き散らかした「神社ネタ」の小説を集めてみました。なのでこれは神社紹介では無くて「神社」を舞台にしたファンタジー短編小説です。 「novel days」に投稿したものか…

susa036955
1年前
10

 「風の影」  カルロス・ルイス・サフォン作

数年前に読んだこの本をまた読み返しました。何故なら『精霊たちの迷宮』という本を買ったからです。『精霊たちの迷宮』は『風の影』の続編らしくて、ちょっと読みだした…

susa036955
1年前

夕立

ちょっと、一休みして。 これは私の創作です。 懐かしい夏の思い出をどうぞ。(novel daysと同時掲載です) 子供の頃、夏休みにはよく母の実家に遊びに行った。 雷で有…

susa036955
1年前
6

・ハーモニー   伊藤計劃 作

金子 みすゞの 「私と小鳥と鈴と」の詩は有名です。 『鈴と、小鳥と、それから私、 みんなちがって、みんないい』 のフレーズはきっと誰もが知っていると思います。 で…

susa036955
1年前
2

ジェーン・エア  C・ブロンテ著

家に「ジェーン・エア」が3冊あります。  何故、3冊かと言うと、間違って最初に下巻を2冊買ってしまったからです。自分の迂闊さにムカつきました。再度ブックオフに行っ…

susa036955
1年前

「それから」 夏目漱石著

 日本の大文豪夏目漱石について、私がレビューを書く事すら恐れ多いのですが。   漱石は慶応3年(1867)、明治が始まる前年に江戸に生まれました。 亡くなったのは大…

susa036955
1年前
5

3 「聖域」 篠田節子著

篠田節子さん、第二弾。 ここの所、ずっと篠田節子さんの本を読み返しています。 大体本を読むのは通勤電車の中。それとか旅行中。それに一人で外食の時。 移動中は罪悪感…

susa036955
1年前
3

2 「神鳥 イビス」 篠田節子著

篠田節子さんは私の好きな作家です。 彼女の著作はほぼほぼ読みました。大作が多いです。 兎に角面白い。めちゃくちゃ面白い。スケールが大きい。読みごたえがあります。 …

susa036955
1年前
2

1 「レベッカ」 デュ・モーリア著

 「ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た」 という印象的な文で始まる物語。  10年以上前に読んだのですが、最近また読み返しました。 素敵な本です。 本のカバー…

susa036955
1年前
2
小説『最強のパワースポット★誰も知らない日本の神社10選』【2社目】

小説『最強のパワースポット★誰も知らない日本の神社10選』【2社目】

びりびり体験 

「ゼロ磁場」って知っていますか?
柏木がそう言った。

「ナニ?それ」
僕は尋ねた。

「断層の関係で電磁場に異変が起きて、S、Nがはっきりしない所らしいですよ」
「・・?磁石がくるくる回ってしまうという事?」
「まあ、そういう場所でもあるそうです。AIに聞いてみたら、その領域内に磁力線が存在しない場所だと返って来ました」
「ふうん・・」
「地表近くで+と-の力が押し合ってお互い

もっとみる
 小説 『最強のパワースポット★誰も知らない日本の神社10選』【1社目】 

 小説 『最強のパワースポット★誰も知らない日本の神社10選』【1社目】 

 書き散らかした「神社ネタ」の小説を集めてみました。なのでこれは神社紹介では無くて「神社」を舞台にしたファンタジー短編小説です。
「novel days」に投稿したものから、いくつか選びました。

1  百待月神社
 どこかのおばちゃんが「お早う」と言った。
私は振り向いた。
誰が言ったのか分からない。近くにそれらしき人は見当たらなかった。

勿論私に言った訳では無い。誰か別の人に。
職場に向かう

もっとみる
 「風の影」    カルロス・ルイス・サフォン作

 「風の影」  カルロス・ルイス・サフォン作

数年前に読んだこの本をまた読み返しました。何故なら『精霊たちの迷宮』という本を買ったからです。『精霊たちの迷宮』は『風の影』の続編らしくて、ちょっと読みだした所、登場人物について「誰じゃ?これは」という事になり、こりゃ読み直さな、あかんと思ったからです。大体のストーリーは覚えていたのですがね。(フェルミンの存在を忘れていた)

これって『失われた本の墓場』シリーズ四部作のひとつらしいですね。

もっとみる
夕立

夕立

ちょっと、一休みして。
これは私の創作です。
懐かしい夏の思い出をどうぞ。(novel daysと同時掲載です)



子供の頃、夏休みにはよく母の実家に遊びに行った。
雷で有名なその県の北の方に家はあった。

 母と父は・・・若しくは母一人で夏休みの始めに僕を連れて実家に帰る。そして彼等は一泊だけして次の日には東京に戻る。
「それじゃあ、お母さん。裕君、美香ちゃん、宜しくお願いしますね。兄さん

もっとみる
・ハーモニー   伊藤計劃 作

・ハーモニー   伊藤計劃 作

金子 みすゞの
「私と小鳥と鈴と」の詩は有名です。

『鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい』
のフレーズはきっと誰もが知っていると思います。

でも、金子みすゞは自死の道を選びました。26歳だったそうです。

この『みんなちがってみんないい』というのは現実世界では大変難しい。
で、その対極にあるのが、この『ハーモニー』にある調和の世界です。

 その世界は優しさと協調と思いやり

もっとみる
ジェーン・エア  C・ブロンテ著

ジェーン・エア  C・ブロンテ著

家に「ジェーン・エア」が3冊あります。
 何故、3冊かと言うと、間違って最初に下巻を2冊買ってしまったからです。自分の迂闊さにムカつきました。再度ブックオフに行って上巻を買って来ました。
 最近は専らブックオフです。たまに行って大量に購入してきます。基本的に購入した本は処分しないので、どんどん増えて行きます。
 買って読もうと思って、そのまま忘れてしまい、また同じ本を買う事もあります。 (これ、あ

もっとみる
「それから」 夏目漱石著

「それから」 夏目漱石著

 日本の大文豪夏目漱石について、私がレビューを書く事すら恐れ多いのですが。
 
漱石は慶応3年(1867)、明治が始まる前年に江戸に生まれました。
亡くなったのは大正1916年。胃潰瘍の大出血だったそうです。
年表には49歳とあります。

 夏目漱石は私のイチ推しの作家です。昔から私の一番でした。
幾つかの本は何度も読み返しました。何度読んでも飽きない。何度でも読める。そして読む度にクスリと笑い、

もっとみる
3 「聖域」 篠田節子著

3 「聖域」 篠田節子著

篠田節子さん、第二弾。
ここの所、ずっと篠田節子さんの本を読み返しています。
大体本を読むのは通勤電車の中。それとか旅行中。それに一人で外食の時。
移動中は罪悪感無しに小説が読めます。
家ではスキルアップの勉強をしようとか、それよりも家事をやらなくちゃ。とか。
何でこんなに時間を惜しむ様になったのか。年を取ったせいですかね。
子供の頃はうんざりするほど時間があったのに。
小学校二年の時に、後4年間

もっとみる
2 「神鳥 イビス」 篠田節子著

2 「神鳥 イビス」 篠田節子著

篠田節子さんは私の好きな作家です。
彼女の著作はほぼほぼ読みました。大作が多いです。
兎に角面白い。めちゃくちゃ面白い。スケールが大きい。読みごたえがあります。

「神鳥」は本当に怖いと思ったホラーです。何が怖いって、解決しないんですよ。怖さが。普通追い詰められて助かって、それで「ああ良かった」になるじゃないですか。それが解決しない。これも三回くらい読んでいますが、終末が分かっていても怖い。

もっとみる
1 「レベッカ」 デュ・モーリア著

1 「レベッカ」 デュ・モーリア著

 「ゆうべ、またマンダレーに行った夢を見た」
という印象的な文で始まる物語。

 10年以上前に読んだのですが、最近また読み返しました。
素敵な本です。
本のカバーには「ゴシックロマンの金字塔」と有ります。

 若くて身寄りのない「わたし」は20も年上の貴族のマキシムとモンテカルロのホテルで出会う。マキシムは故郷の「マンダレー」で妻を亡くし、傷心の旅に出ていたのだ。そこで「わたし」は彼の妻に迎え入

もっとみる