朱雀ガラティア

日本でも数少ないメンズストリップダンサー。ショーイベント「Boys' Gar…

朱雀ガラティア

日本でも数少ないメンズストリップダンサー。ショーイベント「Boys' Garden」の主催をはじめ、DJ、アンダーウェアブランドのプロデュースなど多岐に渡り活動中。

マガジン

  • エッセイ。的なもの

    ストリップとは無関係な、 日々のことなど。

  • 【書評】ガラティアの書庫

    朱雀ガラティアが過去に読んだ書籍を独自視点からレビュー!

  • メンズストリッパー対話コラム

    気になる現役メンズストリッパーとの対話コラム!彼らってどんな人?どんなパフォーマンスをするの?どんなこと考えてるの?その実態を朱雀が全部丸裸にしちゃいます!(ストリッパーだけに)

  • メンズストリップあれこれ

    「メンズストリップ」。普段なかなか聞くことのない言葉だと思いますが、これを仕事としてやっている人たちがいます。わたくし朱雀ガラティアは、そんな日本で数人と言われるメンズストリッパーの1人。「どんなものなの?」「どういう人たちがいる?」「どこに行けば見られるの?」などなど…メンズストリップの実態を明らかに!マイナー中のマイナー、アングラ中のアングラなエンターテイメントへの扉を、これを機会にちょっとだけ覗いてみてはいかが?

  • マイポケットショーストーリー

    朱雀が今まで作ってきたストリップショーを物語形式の文章で観賞いただけます。 ストーリー仕立てのショーを多く作ってきた朱雀による、セクシーさあり、エモさあり、どんでん返しありの様々なお話の世界へのご案内。1篇300円でお楽しみください。

最近の記事

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メンズストリップとは?女性のストリップとの違い徹底解説

あろはろは! メンズストリップダンサーの朱雀ガラティアです☆ 自分は現在、都内を中心に、 ショーイベントの出演や主催、 アンダーウェアブランドのプロデュース等を行なっております。 そもそも、メンズストリップダンサーとは何なのかっていうお話ですが、 みなさんこの職業聞いたことあります? ざっくり言うと、 服を脱ぎながら踊るセクシーパフォーマンスをする男性ダンサーのことです。 今回は、「ストリップ」という言葉において一般的な意味で認識されている女性のセクシーパフォー

    • 郷に入っては

      ここ最近、海外からの観光客がガバッと増えた。 各地で外国人観光客のマナーの問題が取り沙汰されるようになってきたが。 氷山の一角が現れただけで、彼らの傲慢な振る舞いというのは昔から一定数あったのだと思う。 あれは数年前、劇場でのイベントに呼ばれステージ出演したときのこと。 出演を無事に終え、先輩たちと打ち上げのような感じで駅近くのバルでワイワイと飲んでいた。 隣のテーブルには日本観光中と思しき外国人の夫婦がいて、奥さんが何かの拍子に話しかけてきた。 当時(今もだけど)

      • 恐怖の様式美

        最近、ホラーゲームの実況動画を見るのにハマっている。 映画でもゲームでも、ホラーというジャンルは昔から好きなのだけれど、 ゲームに関しては自分でプレイする環境も勇気もないので、 いろんな実況者が実況する様を見て恐怖エッセンスの上澄みだけをありがたく摂取させてもらっているのだ。 数多くのホラーゲームの実況を見てきたが、 そこに出てくる恐怖の対象はなんだかんだどれも似通っている。 ジャパニーズホラーならおなじみ、白い着物に黒い長髪の女性、 四つん這いで這い出てくる魔物。 突

        • ビビアンの帽子

          ハイブランドと言われるものにあまり興味がなかったせいか、どのブランドがどんな価格帯でどれくらいのランクなのかについては全く無頓着だった。 ファッション自体はとても好きなのだけれど、ブランドではなくデザインでしか選ばないのであまりどこどこの、ということへのこだわりがなかったのである。 Vogue誌に名を連ねるような、もしくは百貨店に必ず入っているようなブランドでも、「あー、なんか有名なとこでしょ」ぐらいの感覚だった。 遠距離恋愛をしていた彼氏がいた頃、相手の地元まで行って

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        記事

          プレゼント交換の後悔

          後悔にも色々あると思うが、人を傷つけてしまった後悔というのが最も重く罪悪感も強いように思う。 小学生の頃の話になるが、ある年の12月、 クリスマスのお楽しみ会でプレゼント交換が行われることとなっていた。 最初に言っておくと、どんなメンバーの集まりで自分が何を用意したのかはあまり覚えていない。 そんな重要な部分がスッポリ抜け落ちていても、鮮明に記憶している一場面があった。 パーティーも終わりに差し掛かった頃、 いよいよ最後の催しにしてメインの企画、プレゼント交換が始まっ

          プレゼント交換の後悔

          会計の順番

          コロナ期間中、Go To Eatとかいうキャンペーンが実施されたのを覚えているだろうか? 政府が飲食店支援のために行ったキャンペーンで、券を提示すれば飲食代がいくらか安くなるというものだ。 あの時期の某日、自分はとんかつ屋でお昼を食べていた。 食べ終わり、レジに向かうと1人の若い男が既に会計をしていた。 学生だろうか?メガネで真面目そうで、あんまりイケメンではなかった(←1番重要)。 少し待つものの、なかなか会計が終わらない。 何をしているのだろうか? 注目して見

          隠れた天才

          類稀なる才能を持ちながら、世に認知されていないせいで隠れたままの天才がこの世にはたくさんいると思う。 いや、人間は須らく何らかの天才であり、必ず1人1つは才能を持っているというのが自論だ。 その才能が、現代・この社会において持て囃されるものであるかは別として。 才能を持っていたとしても、自分自身でその存在にすら気付かない人がほとんどではないだろうか。 もちろん自分もそうだ。 日本一になれるような得意なこととか、ない。 「小さい頃得意だったことがあなたの才能だ」とか「息

          史上最悪のKY

          空気の読めない人間というのは必ずどこにでもいるもので、さまざまなタイプのKYに幾度となく遭遇してきた。 とは言え、自分自身もわりとその気質があり、空気を白けさせり激怒させてきた経験があるので気を付けるようにしている。 タチが悪いのは、いくら気を付けていても、ふっと油断した際に限って失礼な発言をしてしまうことだ。 指摘されて初めて気付いたり、後になってまずかったと反省することもあるが、 中には、なぜそこまで相手が怒ったのかいまだに不明な出来事もある。 昔からよく「相手の

          デリカシーの在処

          自分はゲイであることを公言している。 大学生時代に周りの友人たちにカムアウトしてからというもの、隠す相手も気まずい秘密も一切なくなった。 本当に、隠し事が一つもないのが逆に悩みだ。 今では自己紹介が必要な場面や聞かれたとき以外自分から進んで素性を喋ることはないけれども、基本的に何を聞かれても包み隠さずあけすけに話している。 まだまだ世間的には珍しい人種だからだろう、 興味深々で色々なことを尋ねてくる人はたくさんいる。 こちらに歩み寄ろうとして知りたがってくれるのはあり

          デリカシーの在処

          珍回答

          小中高と、テストの珍回答というのは古今東西に存在しているもので、実際に自分が見聞きした中でも忘れられないものがいくつかある。 まず小学生の頃。 母の日の特別企画的なもので、「おかあさんへの感謝のメッセージ」や「おかあさんの似顔絵」などを描く授業があった。 その中で、「おかあさんの好きなところはどこですか」という設問があり、皆「やさしいところ」とか「りょうりがうまいところ」などと書いていた。 唯一、隣の席のK君は「あおもり」と書いていた。 青森……!? お母さんの好き

          芸術家な男

          「今まで会った中でヤバい男、変な男っていましたか?」 こういう質問をよくもらうことがある。 どの世界にも上には上がいるもので、 決して自分が経験の多い方だとは思わないけれど、そこそこの数の男性とは会ってきた。 そしてその中でも指折りの凄い男は鮮明に覚えている。 いくつかはここにも書けないようなシャレにならないパターンなのだが、 書けるものでもなかなか強烈な思い出ばかりだ。 今回は、そんな男たちのうち1人について書こうと思う。 そうだな… この男にタイトルをつけるな

          遅効性の毒

          最近、自分の周りだけかもしれないが、「遅効性の毒」という言葉をよく耳にするようになった。 これは、言葉通りの科学的な意味のほか、「言われた瞬間には気付かないが後から発覚する嫌味」のことも指す。 代表的なのは京都人の"いけず"。 知人は、京都の人との待ち合わせにうっかり寝坊してしまい、謝りながら遅刻の旨を電話すると「ほんならこっちでも枕用意しときます?」とにこやかに言われたらしい。 ひゃあ〜〜恐ろしや! いけずに代表されるように、上質な(?)皮肉とか嫌味というものは、

          すごいカウンセリング

          大学時代、たまたまいろいろなことが重なって深く落ち込んだ時期が一瞬あった。 大学というのはすごいもので、学生のための心理カウンセリングの機関があり、無料で受けられるようになっていたため、 うつの初期症状を疑った自分は利用してみることにした。 メインの喧騒とは離れた棟にそれはあり、 初利用であることを伝えるとカウンセリングシートを書いて待つように受付の女性が優しく案内してくれた。 言われた通りにしてしばらく待つと、奥の部屋に呼ばれた。 そこには1人の男性がおり、カウンセ

          すごいカウンセリング

          帝釈天と阿修羅

          今回の話はうろ覚えな部分が多々あるので、 実際と異なっているかもしれない。 神話や仏教、またそれにまつわる芸術に昔から関心があった。 大学で哲学を専攻していた頃も、それらのテーマを中心に学んでいた。 仏教における守護神に、帝釈天と阿修羅というのがある。 帝釈天とはヒンドゥー教のインドラに由来する武運の神で、とても荒々しい気性だった。 ある時帝釈天は、同じ仏神である阿修羅の娘を娶ろうと強引に連れ去ってしまう。 娘を奪われた阿修羅は激怒し帝釈天に戦いを挑むが敗北、何億

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          読めなすぎた本

          本は昔からわりかし読んでいたし、手にしたからにはできる限り読破できるよう努めてきた。 しかしそんな中でも、途中で断念してしまった本も何冊かある。 それらの多くは難解すぎたり冗長だったりするもので、 自分には早すぎた、もしくは合わなかったということだ。 読みづらい本といえば、三大奇書に数えられる「ドグラ・マグラ」なんかが挙げられるが、 あれは初めから「訳の分からないものとして理解を諦める」というスタンスで読んでいたのでチャカポコうるさいだけでさほど苦ではなかった。 まあ、

          読めなすぎた本

          道端で魚をもらった

          「知らない人について行っちゃいけません」 「知らない人に物をもらってはいけません」 小さい頃から誰しもそう教えられて育ってきただろう。 物騒になってきた世の中だし、最近になってその風潮はより強まってきたように感じる。 ただ自分はまあまあの田舎育ちで、人の邪心をあまり感じない環境で育ったために そっち方面の警戒心がやや希薄な傾向にある。 命に関わるような怖い思いだとか、理不尽すぎる被害という経験をいまだかつてしたことがない。 これは一見良いことのようであるが、いざとな

          道端で魚をもらった