作業療法士が教習指導員として働き始めてみた!Part53:教習生のレスポンス時間

こんにちは。
教習指導員の資格を取得した、作業療法士(OT)です。
教習指導員としてOTが自動車学校で働くのは日本初!!です。

前回は、“KYT(危険予知訓練)”について書かせてもらいました。
今回は、 “教習生のレスポンス時間”について書いていきたいと思います。




~自動車学校での技能教習~


学生への教育という点で、これまで
「医療機関での実習生への指導」や、「養成校での講師」として教育に携わる経験がありました。

現在は、自動車学校にて技能教習に携わっています。
技能教習を経験していくにあたり、これまでの教育場面とは大きく異なる部分がいくつかあることを認識しています。
その点が、教育という観点から非常に難しさを感じている点でもあります。

技能教習では、時間軸で経過するとともに
物理的にも自動車という物体が動いている状況で教習を行うことが多いと感じています。
特に、仮免許を取得し路上教習になると…
都度、停車して指導というのはなかなか難しいことになります。

また、当然ながら
自動車を運転する者として、安全な運転を行う責務も果たさなくてはいけません。

交通社会では、刻一刻と変化する状況にその場で対応する必要が出てくる他、
同じ時間帯で、同じコースを走ったとしても同じ交通環境というわけにはいきません。
その点からいうと、再現性が出しにくいかと考えています。




~教習生への声掛け~


上述した通り、
自動車を走らせながら、教習を行っていくことになりますが
その中で、主な指導やコーチング手法としては「声」によるものになります。

実際に補助ブレーキや補助ハンドルにて、操作を補助することはありますが
主な物として、声によるものとなるということになります。

声掛けも、
認知、判断、操作に関わるものもあれば、交通ルールや注意すべき点などと多岐に渡ります。

また、教習生にとってはナビゲーションの役割を担う教習指導員でありますから、
自動車を走らせるコースを伝えていくことも必要になります。




~教習生のレスポンス時間~


そういった中で、行われる“声掛け”ですが…
教習生によって、反応時間が大きく異なると感じております。

反応時間が異なることで何が生じるか?
と考えると、
情報を与えるタイミングによって、安全運転から離れてしまうことがあるという事を認識しておく必要があると感じています。

声掛けに対して、すぐに反応してしまう方もいれば
頭の中で整理し行動としてアウトプットするのに時間がかかる方もいます。

そのことを理解したうえで、
目の前の教習生に対して、適したタイミングで声かけが必要になるということです。
言葉では簡単に言えますが…

これを実践するとなると、
教習生について、その時限で瞬時に評価し仮説を立てて関わる必要があり
また、自分の関りから即座に自己フィードバックを行い修正をしていく必要があるという事になります。

冒頭でお話しした通り、
この点について、非常に難しさを感じている。
という事になります。

教習指導員としての経験もさることながら、
こういったことに対して、自身の中で試行錯誤しながら進めていくことが
教習生にとってよりよい教習になると信じて…今日も奮闘してきたいと思います。





本日は、ここまでになります。
次回も、感じた事などを書いていきたいと思います。

また不定期になると思いますが…
時間があるときに、覗きに来てもらえると嬉しいです。
それでは、良い一日を。

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