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私が占い師になったワケ(闘病記⑨大学病院の受診をやめた理由 ドクハラ 25歳~28歳)

私が都内の大学病院の受診をやめた理由は簡単だ。
何度足を運んでも私が望んだ薬が処方されなかったからだ。
湿布一枚処方してくれなかった。

もちろん足の骨が融けているのだから、湿布を貼ってみたところで痛みが治まるわけでもないことは、百も承知だ。

それならば「飲み薬の痛み止めを頂けませんか?もしくは先生の後輩の医師が処方してくれたように座薬を頂けると助かるのですが」と告げると、テレビで有名な整形外科の医師は一言。

「そこまでして君は働かなければならないのかね」と言ってきた。

さらに「この病院まで通うのが大変だと言うのならば、君も新宿に住めば良いじゃないか」と。

私は自分の耳を疑った。

最初から新宿に住めるくらいの収入があるのであれば、私はとっくの昔からタクシーに乗って病院へ通っていただろう。

お金がないから電車で移動しなければならず。

歩くたびに右足の甲に激痛が走るので、階段の昇り降りがとても辛かったのだ。

そのため、自宅からもう少し近い病院を紹介して欲しいと言ったのが、彼の逆鱗に触れたのだろう。

自分が教えてきた若手の医師たちを大声でバカにし始め、看護師さん達もドン引きしていた。

私はこの日を境に大学病院へ通うのをやめたのだが、それから1年後。

私に初めて座薬を処方してくれた整形外科の先生が他の病院へ移動することになったので、私はバスと電車を乗り継ぎ、都内の総合病院へ通うことになった。

参考までに通い始めた先の主治医が大学病院で撮ったMRI検査の結果を見たいと言うので、大学病院へ電話をし、貸し出しの了承を得ることができたので、再び大学病院へ向かうと、何故か診察でもないのに4時間も待たされた。

挙句の果てに看護師さんから診察室へ入るように言われ、中へ入った瞬間。

開口一番、「急に来られたって困るんだよ」と私に向かって大声で怒鳴り始めた。

私は急に来たのではなく、電話でアポを取ってから来たことを告げたが、「ここにはないと言っているのがわからないのか」と言ってきた。

すかさず私は「じゃあ、どこにあるのですか」と聞き返すと、「そんなの僕に聞かれたってわからないよ」と言い放ち、最終的には「君が黙って病院から持ち出したんじゃないの」と言ってきた。

私は言葉を失った。

どうして私がレントゲン写真やMRI検査の結果を勝手に持ち出さなければならないのだろう。

ここまで来るともう話にはならない。

どんなに有名な医師であっても言って良いことと悪いことがある。

もう二度とこんな病院に来るもんか。

私は怒りをあらわにした。

今で言うならば「ドクハラ」という言葉がピッタリだ。

人を馬鹿にするのもいい加減にして欲しいと思った。




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