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【短編小説】ハピネスセンター行のバス(糞仁爆破編)

 鼻下から喉元まで伸びた綺麗なフマンチュ髭を撫でながら歩く大男が、周囲を睥睨しながらテキサスブロンコ風のハードな服を脱いで丁寧に畳むと、全裸のままゆっくりとした堂々たる大股で男子便所に入っていった。

 ここ数年のマスク生活ですっかり忘れていたが本来の公衆便所は酷い悪臭がする場所で、週に一人は吐く奴がいる。
 あんな場所に全裸で入るとはきっと気が狂ってるに違いない。

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1,530字
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