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聴覚過敏の対策は逃げるか塞ぐしかない

私にとって、日常生活で耳にする音の多くが大きなストレスの原因となっています。

私には聴覚過敏の傾向があります。

医師からも「聴覚過敏の症状が見受けられる(※意訳。以前通っていた精神神経科での言葉)」と言われているため、大なり小なりそういう症状があるのは確かなのでしょう。

上記を前提として、自分がどういった音が苦手だったか、聴覚過敏でどんな面倒があったか、自分なりに調べたり分析したりした結果を記録します。

自分の振り返りのため、似たような症状のある方ご自身やその周囲の方のご参考になればと思っての記事です。あくまで「こいつはこうなんだな」というご参考までに。




苦手な音、場所

電車内

恐らく王道の「苦手な場所」です。
電車内というごく狭い閉鎖空間に、老若男女様々な人が集まります。
当然ですが渦巻く音も様々あります。
電車が動く音。
咳やくしゃみ、衣擦れの音、本を捲る音、イヤホンの音漏れ。
大人の声、子供の声、短い会話、長い会話。
呼吸音。鼻呼吸も口呼吸も。

特定の何かが苦手というよりは、これらすべての音が総合して頭に入って来ることで情報処理が出来なくなり、結果苦手といった感じです。

次の駅までは逃げ場所がなかったり、空気もこもりがちという要素も苦手にブーストかけている気がしますね。


病院の待合室

特にお子さんが集まりやすい産婦人科や小児科が同じ階(空間)にある待合室。

※この続きを書く前にお伝えしたいのですが、これは「子供が嫌い!」という意味ではありません。私は、自分よりも年下の人間は全てこの先の未来を担う若者たちなので、何よりも尊重されるべきだと思っています。若者がいないと未来もないのだから。お子さんを育てていらっしゃるご家族もそう。

話を戻します。

私はどうも人間から発される高い声+大きな声が苦手なようです。
「声が高い大人」になるとそうでもない(大きすぎると少し苦手ですが、どちらかというと滑舌の良さ悪さの方が苦手かどうかの基準となります)のですが、小さい子だと何故か苦手になってしまいます。
笑い声よりも泣き声が苦手で、動悸がして、呼吸が苦しくなり、その場から逃げ出してしまうことが多々あります。要するにパニック症状が出やすくなります。
病院では泣き声を良く耳にしますよね。だって怖いもんね。注射とか。
そのためとても苦手な場所です。

待合室もまた「逃げ場が(少)ない場所」ということも大きいかもしれません。


職場の隣のデスク

めちゃくちゃ個人的な条件の話になります。

私が所属するチームはそうでもないのですが、隣のチームは人数が多いこともあり「声がとても大きく高い」「喋るのが早い」「口呼吸の音が大きい」「滑舌が良くない」方が多く働いていらっしゃいます。
いずれも私が苦手とする音で、特に誰かを注意している際などは更に声が大きく、高くなりがちですので、輪をかけて耳をふさぎたくなってしまいます。

実際体調に直結したこともあり、頓服薬を切らしてしまった日に早退をしたことがありました。情けないエピソード。
人間から発せられる音が苦手というのは本当に生きづらいし、普通にどうかと思うので、どうにかしたいナンバーワンかもしれません。


扇風機

ほぼ音の出ない扇風機は(あたりまえですが)平気なのです。
古いとか、音が出やすいとか、そういった扇風機の音が苦手です。
ハンディファンの様な小さな音でも、ずっとその場にあると段々パニック症状の原因になってきます。

これに関してはどうして苦手なのか分かりません。ですがかなり苦手な部類です。

一度、職場で大きな扇風機が回っていたことがありました。熱気が室内にこもっていたので空気を循環させるために。
扇風機の場所が私の席に近かったこともあり、かなり具合悪くなってしまいました。
頓服薬を飲んでも大した意味が無く、耳をふさぎたくなり。
そのうち頭痛と眩暈、動悸、そして不安感が大きくなって、仕事どころではなくなり。

前述した隣のデスクの時と同じく、この時も全く仕事にならず早退をしました。私はそうするつもりではなかったのですが、どうやら端から見ていても明らかに私の様子がおかしかったようです。私は体調不良をうまく隠せないことが弱点ですね。


ひとまずパッと思いつく苦手な音、場所はこんな感じです。
もう少し色々あるかと思うけれど長々書きすぎても良くないのでこの辺りで一旦終わっておきます。
細かく言えばその日の体調によっても、どの程度苦手かが微妙に変わって来るのですが、まあほぼ変わらないので大体上記の通りで間違いないかと思います。


出来る範囲での対策

逃げる

手っ取り早く落ち着くことが出来るのはその場から逃げることです。
そして、動悸や不安感が落ち着くまで静かな場所で深呼吸して休みます。

ただこれ、出来ないシーンの方が多いんですよね。
職場から逃げるなんて無理だし、動いている電車内も無理。


頓服薬

私は苦手な音を聞き続け、逃げられないと結構明確にパニック症状が出てきます。
そのため処方されている頓服薬に頼ります。

これである程度落ち着いている間に逃げられる状況になればベスト。


イヤホン

電車内や人込みでの音を物理的にシャットアウトします。
音楽を流していれば外の音は聞こえないので、私が最もよく行う対策はコレです。しっかり効果的だし。
逆に言うと、イヤホンの充電が切れていたりそもそも忘れたりした日は絶望します。


耳栓

耳栓も持ち歩いています。安いやつですけれど。
イヤホンほど効果的ではありませんが、耳栓は外の音を全部聞こえなくするわけではないので、電話の鳴る音やアナウンスの音などはある程度聞こえます。
よって病院などで耐えられなくなった場合に装着しています。

ただ本当に効果は微妙なので(安物を使っているのが悪いのかもしれませんが)その上から更に耳をふさぐことも多いです。
第三者目線だと凄く体調悪い人に見えますが、まあ病院なら問題ないでしょう。高確率で体調が悪い人が行く場所なので。


何故音が苦手なのか?

自分自身の聴覚過敏の原因はよくわかりません。
自律神経の病気になって初めて症状が出る方もいるそうですし、精神疾患が原因の方もいるそうですし、発達障害が原因の場合もあるそうです。

私は物心ついた時から苦手な音が他の人より多かった自覚はあります。実際よく耳を塞いだりその場から逃げたりしていました。
しかし、パニック障害(不安障害)を発症したあたりからそれが悪化したようにも思います。

いやまあ、原因なんてどうでもいいと言えばどうでもいい(厳密にはどうでもよくないけど)。
問題は音が苦手過ぎて生活に支障をきたしているシーンがある事です。

現時点で私は、これに関してはもう一生もので、うまく付き合っていくしかないと思っています。

にしたってこいつのせいでQOL爆下がりなので軽くできるならどうにかしたい。


聴覚過敏に関する文章

以下、インターネットに蔓延る大量の情報から参考にしても問題ない内容を見つけることは大変難しいので、せめてこっちでと思いGoogle scholarで検索した記事。



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