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【創作】フィクション・イラスト等

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小説は原則「カクヨム」にて掲載。 しかし、様々な経緯で非公開にしたものを、資料保存的観点から改めてnoteに記録し、noteが発表の場として適切であると考えたものを、ここに追加す… もっと読む
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記事一覧

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ミコト准将に関わる機密フィルム

ミコト中佐に関する備忘録

 今日もミコトは地球外生命体一個大隊を一人で殲滅してみせた。  彼女の補佐に着任してからというもの、チームとして何か僕が実益をもたらした事など一度も無いのではないか。そう思うほどに、あの華奢な身体は、まるで闘うための機械の一部であるように、よくしなり、そしてよく勝利した。  地球の総人口は既に執筆時点で2憶4300万人にまで減少している。目標はまず初めに人間の女性を捕食したのは有名な話だ。  勿論、男性へも攻撃は行われているが、当時、彼らの暗号名は“好色”だったほど、生物学

【怪文供養】『死に時を感じたあの日』

「はじめに」2023/5月 小説投稿サイト「カクヨム」において、非常に活動初期の頃に投稿していたエッセイ・現代ドラマが『死に時を感じたあの日』だ。    内面的な上に稚拙なので、長らく非公開にしていたが、幸いにしてnoteでは怪文書まがいのものを幾つか掲載してきたので、ここに埋葬したいと思う。    あくまでも自分の想いから端を発したものではあるが、その精神状態ゆえに、現実と空想の境目は曖昧で、久方ぶりにコピペしつつ、読み返したが、どこまでが本気なのか、もはや自分でも判別不可

我ながら激萌えなドット絵が第二弾にして完成。 伯爵、青髪、もちもちほっぺ。

ドット絵を描いてみました。 “Elementary, my dear Watson.”

「辞別きてあと一度顔を合わせば別れとなる御身へ申さく」 汝が尊き者ゆえに 何惑うことなくひれ伏さん 汝が尊き者ゆえに ライヘンバッハへ嬉々と落つ 汝が尊き者なれば 日記に吐露せず実を結ぶ 汝が尊き者なれば その目に映るわが身と言えども貴きか

【Decree for the Improvement of Culture】 15th February 2023 S.Ayanami

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宗水のお絵かき帳5

noteイベント・又吉直樹さんに触発され挑戦したものの、どこにも載せなかった自由律俳句たち。 指示器も出さずに行けると思うなよ 思ってもみなかったポイントカードのある世界 知人が減るのは仕方のないこと 「👍」系スタンプしか使ってないこの頃 街で見る可愛らしい服の人はたぶん男の娘

新訳『ヤンデレ者による誓約』 ××さんのご指摘を参考に翻訳いたしました。何よりもまず最愛のパートナーである××さんに感謝します。××さんのおかげで―――

エヴァ二次創作小説『まごころを、私が』

『まごころを、私が』第17使徒を碇君が殲滅してから今日で3年が経ち、世界はまたしても仮初の平穏に浸っていた。NERVが事実上、その機能を凍結することとなり、私たちは一般市民へと戻ったかのようになっていた。今でも時々、葛城三佐と赤城博士が危機管理委員会による任務で招集することがある。今は立場上、元・三佐だけれど、その実、彼女たちは第18使徒というもの、その最後の審判の時を待っている。  ヱヴァンゲリヲン零号機専属パイロットという肩書きは、第三新東京市立第一中学校卒業、私立蜻蛉高

小説『ニ十歳の私より』

『ニ十歳の私より』副題:今日以外のすべての瞬間へ  今日は私の誕生日です。  それも、ニ十歳の誕生日です。こう書いておけば、いつの時代に読んでも、私を知る人であれば、あぁ、何年の頃のものか、とはっきり理解できると思います。  これも歴史学を勉強している人間の性なのでしょうね。  今朝の私は、できるだけ今後も明るい日々をおくれるように、少しだけ着飾って、軽くメイクも済まし、キャンドル(チョコレートの香り)に火をつけ、買っておいたマリトッツォと紅茶を味わいました。優雅でしょう

第一歌集『桔梗心音』

はじめに 詠まずに済んだはずの思いを君に。歌にしなければ保てないわが身を越えて。ニ十の首をそろえて、異口同音にあなたへ捧げる。 和歌・短歌ニ十首 作:綾波宗水 袖ゆれる 木陰のかぜも 人が知り 今はやむなし せみの天下よ 野にかたり 想いをはせし 平城京 となりよりそう 朱き横髪 かたよせて 街燈に照る 彼岸花 ゆめのふちなし 冷めぬ左手 いまはなき おもいのたけも 着古して だれのものかも すでにとわれず またひとつ 夏の夕陽に めしべ散る 土にかえれと あえ

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宗水のお絵かき帳4