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ほの暗い底の自分を見つめる《日高あゆみ展にて》

《好きだなぁ…》と思うイラストや本が

それぞれにあると思うけど、

私の“好き”に刺さりまくる

セレクトをしている本屋がある。


ブックスキューブリック(本屋)

何度か開催された個展にお邪魔している。
全部良かった。

空想には年齢制限がない。
そしてそれは、どんな力
によっても奪われること
のない貴重品であること
に間違いなかった。

益田ミリ展
『しあわせしりとり』より

選書の決め手は直感だけである。
その直感のポイントは書籍の裏表紙や帯に書かれたあらすじや惹句、そしてこちらのツボにハマる装丁といったかなりフワついた要素しかないのだが、それでも最近の僕は「引き」が良い。
買う本すべてが面白いというか、読む本すべてが「当たり」で、絵日記の題材に事欠かない。

モトムラタツヒコ展『極北』より


今回は福岡で活動されている日高あゆみさんのペン画の作品展があった。

父が「今回はこんなのやってるみたい」と持ってきた告知のカードが、刺さった。

『まきもどる🐏』

白と黒。
繊細な模様。

月になったキツネ

のぞむものに
なれるらしい
キツネが月に なれたのだから



作品に付けられている説明文が素敵。
どの作品も、

「あなたの本当の気持ちは?」
「あなたの原点は?」

と問いかけてくる。


まきもどるサカマキホラガイ

わたしのまん中は
なんと言っている
雑音を消して
いつも 静けさに聞く


ほの暗い心の底で
しずかに見つけてくれるのを
待っているような

そんな感じ。


まんなかツキノワグマ

もしも 迷ってしまったら
自分の月に
戻りましょう

このクマさんの原画、
可愛すぎて、
本当にお持ち帰りしたかった。


ホワイトピーコック

わたしがわたしと
話す時間
とびきりの 魔法の時間


カードキャプターに出てきそう。
(カードキャプターファン目線)


ひとつだけ、立体作品も。
ペタペタ文字が貼られた隙間から
見える瞳。
蓋を開くと素顔が見える仕組みになっている。

ほんとうは2

ほんとうは こんなに純粋で
ほんとうは 輝きを広げている
ほんとうは 最初から

"must" "have to" "should"
大人になるにつれて、自分にペタペタついてしまった“しなければならない”。

額の左側にあるフックを外して
大きな本を開くように
やさしく開いてみて下さい。

不要な言葉たちが、剥がれた先にあるものを描きました。

日高あゆみさんの説明文より


あ〜〜、
なんか、満たされた😚


原画美しかったー。


そして、言葉って


やっぱり大事だな、と。


好きな絵 × 好きな言葉で

世界観がスッと入ってくる。



以上、
好きな事を記録した記事でした。

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