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【バレーボール篇】②タスクゲームで課題を誇張せよ!

あらゆるスポーツに活用できる
おもしろい運動教材を紹介していきます。

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今日は『ワンキャッチボール』


■ ルール説明
正式なバレーボールと違う点
・3回目で相手コートに返す
・2回目でセッターはボールをキャッチ
 → 両手でトスを上げる


■ ネットの高さ
・ソフトバレーボール用の高さ
バドミントン支柱に補助支柱を装着することで、バレーボールよりは低い高さでゲームをすることができます。子どもたちの前にある高い壁を取り除くことで、アタックやブロックなどの技能が発揮しやすい環境を創り出すことができ、非常に有効です。

■ 課題を誇張したタスクゲーム
ワンキャッチボールは、2回目のトスを上げる前に、一旦ボールをキャッチ。そして、両手でトスを上げます。両手でトスを上げると、狙った位置にボールを持ってくることができるため、スパイクなどが打ちやすくなります。

このゲームで強調される課題は何か?
それは...

三段攻撃の動き方

3回目で相手に返すルールの中で、1回目のレシーブ後、セッターにボールを返す必要があります。セッターにボールを返す、そして、トスを両手で行うという安定した環境をつくります。たとえ、セッターに返せなくても2回目でボールをキャッチするルールがあれば、次でトスを上げるか、それとも相手コートに返すか...落ち着いて状況判断とプレー選択をすることができます。

このように...
課題を誇張したゲームを『タスクゲーム』
といいます。

はじめからずっと正式なゲームを続けてしまっては、各個人の能力差が目立ち、運動嫌いを生むことに繋がります。わたしは、運動を好きになる、没頭できる瞬間を生み出すきっかけ、環境を創り出すことはできますが、心から運動を好きにさせることができるかはわかりません。他人をコントロールすることはできませんから。しかし、運動を嫌いにさせるような指導をする人を見ると腹が立ちます、悔しくてなりません。どうすれば改善できるのか考えています。

『とりあえず、ゲームしとけばいい』いつも同じことしかしない指導者が多いと聞きます。おそらく、その運動種目の競技特性や必要な技能、指導法が分からないのが一つの原因でしょう。そうではなく、いかにオリジナルルールを加えた新しいゲームや環境をデザインできるか?そこに、体育や運動指導者の力量が問われると考えています。


【 獲得能力 】
□ 定位能力
▶︎ 周囲の人や物との位置関係を把握する力
□ 変換能力
▶︎ 動きを素早く切り替える力
□ 反応能力
▶︎ 合図や相手の動きに素早く反応する力
□ 分化能力
▶︎ ボールなどの道具を巧みに扱う力


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多種多様なご意見をお聞かせください。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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