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夜な夜なアウトプット(#真夜中インター)

――エンジンがかかるのは、夜の10時過ぎ。

もうずいぶん前から夜型人間なのだが、ここ最近は完全に昼夜逆転生活になってしまった。
活動しているのはシカとクマとタヌキとキツネだけではないかと思うほど、ひっそりと静まり返ったオホーツクの山の中で、煌々と電気をつけて「夜な夜なアウトプット」が始まる。
某有名動画サイトで「作業用BGM」をかけながら、たまにTwitterなんかも覗き見しながらね。


初執筆は19歳の時

小説を書いたのは、専門学校(音響関係)の1年次のオーディオドラマ制作の授業で、講師が「制作の原案となる小説やエッセイを書きたい人はいますか?」と言ったのがきっかけ。
あまり深く考えずに、4,000字程度の掌編を書いて提出した。元々本を読むのは好きだったが、小説を書くのは初めて。完全に「見よう見まね」である。しかも、原稿用紙に手書きで。

10人くらいが書いて、翌週に講師が「最終的に候補を2作に絞りました。どちらの作品にするか、みんなで投票しましょう」と言い出した。
私が書いたのは「ピアノが凄腕の無口な転校生」の物語で、もう1人の方は、いわゆる時代劇もの。

結果として、私の作品は選ばれなかった。
結構な……大差で負けたよ。

「こんなことしないで、先生が選んでくれれば良かったのに」

と、少しばかり恨めしく思いつつも、自分を「打ち負かした」作品をオーディオドラマ化するために頑張れたのは、やっぱりその人の作品が素晴らしかったから。

あの原稿は、実家の私の部屋のどこかに眠っている。(はず)

19年後、突然「書きたい!」という衝動が……

39歳のある日、いつものように車の中でFMシアターの録音を流していた時、突然、

「小説を書きたい!」

という衝動に駆られた。

私は昔からラジオ派で、NHKのFMシアターや青春アドベンチャーは欠かさず聞いている。それまでは特に小説を書きたいなんて気持ちはなかったので、本当に突然である。

パソコンのメモ帳を開き、とにかく書きまくった。次の行動は当然……ネットの小説サイトへの投稿。
すぐに「カクヨム」に登録し、毎日狂ったように小説を書き、投稿した。ライトノベルは一切書かず、全て現代ドラマ。

そして翌年、京都芸術大学の通信教育部、文芸コースに入学したのである。

京都芸術大学のことは、マガジンにまとめてある。↓↓↓

今、作家デビューを目指してジタバタしている最中だ。一体どれくらい先になるかは分からないが……。

最近、あの19歳の時の「負けた」小説を、実家の私の部屋のどこかに眠っているであろう小説を、陽の当たる場所へ出してやりたいと思う時がある。

あれは私の原点――出発点だから。

そうすれば、自分も作家として、陽の当たる場所へ飛び出して行ける気がする。


Twitterで偶然「真夜中インター」という文芸誌のことを知り、思わず書いてしまいました。

私が19歳の時は、携帯電話がようやく一般家庭に普及し始めた頃。
インターネットはまだテレホーダイとISDNで、SNSなんてものはなく、Webサイト制作と言えば、ホームページビルダーでしたね。

常にネットに繋がっている昨今、ただふよふよとネットの海に漂っているだけで、思わぬ出会いがあるものです。


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