フィジーツチノコ

埼玉県某市に住む30代のつかれたおじさんが、日常の合間を縫ってふらりと電車に揺られて放…

フィジーツチノコ

埼玉県某市に住む30代のつかれたおじさんが、日常の合間を縫ってふらりと電車に揺られて放浪してくる、ただそれだけの記録です。

最近の記事

京都市営地下鉄・京阪交野線の乗りつぶし旅

このところいろいろあったので、今日は仕事を休んで未乗線の乗りつぶしに充てることにした。疲れが溜まっているためか、東海道新幹線の中でビールを空けたらすぐにうとうと寝入ってしまった。 京都で新幹線を下り、出口の向かいにある近鉄京都線の各駅停車に乗り換える。新幹線の高架下からカーブすると東寺の五重塔が見える。京都を走る路線だからか、高架線の壁にひし形の意匠が施されていることに気が付く。上鳥羽口で特急の通過待避をして、竹田に着く。 ここから京都市営地下鉄烏丸線が分岐している。この

    • 名古屋の鉄道乗りつぶし(市営地下鉄桜通線、名城線、名鉄常滑線、空港線、築港線)

      会社を定時で上がった木曜日、その足で東京駅を18時過ぎに出るのぞみの自由席に乗り込んだ。翌日は夏休みで名古屋に前泊している妻と娘と合流してレゴランドに行くが、今日は仕事が休めず別行動。宿泊先も別で、安いビジネスホテルを予約した。この時間帯ののぞみは出張帰りのビジネスマンで混雑している。恒例行事である「柔らかカツサンド」とビールで乾杯。 名古屋駅には20時前に到着。普段はやっと仕事が終わり、帰りの電車を会社の最寄り駅で待っている時間帯だ。このままホテルに行ってもいいが、せっか

      • 夏休みの小一日。祝島と錦川清流線

        夏休みで山口にある親戚の家に行くことになった。台風の影響が去った翌日、1日自由にしていい日をもらう。しかし、山陽本線の最寄り駅に行くと、改札口に倒竹の影響で9時半まで不通との看板が立っていた。今日は島めぐりと未乗の第三セクター鉄道である錦川鉄道に乗る…予定だったのだが、出鼻をくじかれる形となった。 仕方なく駅前でタクシーを捕まえ、柳井港へ向かう。運転手は行き先を聞いて上機嫌。帰省してきた息子のことや一風変わった素麺のつゆの作り方などを教えてもらう。柳井港から松山へ行くフェリ

        • トロッコで暑さから逃れて

          家を出るとき、庭先のプランターに植えていたヒマワリの葉がしなびていた。慌てて水をやってから、炎天下の中を駅へ急ぐ。夏休みを前にした3連休の中日、1日フリーの権利を申請した私は、11時少し前、大宮からはくたか559号に乗った。 関東各地で今年最高気温を記録したこの日、私は避暑に出かけることにした。線状降水帯の発生で秋田新幹線は終日運休という放送が流れている。日本海側の富山県の天気が少し気になったが、碓氷峠をトンネルで抜け、長野県に入ると高原のなつっぞらが広がり、糸魚川の手前で

        京都市営地下鉄・京阪交野線の乗りつぶし旅

          ただぼーっとしたくて、只見線

          子どもを幼稚園に送り出し、いつもの出勤と変わらない時間に家を出た。天気は昨日まで梅雨の中休みで晴が続いていたが、今日からまた雨模様に戻っている。駅に着くと、いつも乗っている東京方面とは逆の列車に乗り込んだ。今日は休暇を取っている。ただぼーっとしたくて、只見線に揺られようと思った。 切符は東北本線を北上し、郡山まで。そこから磐越西線に入り、会津若松から只見線を走破。上越線で大宮まで戻ってくるという大周りの片道切符を事前に購入している。こうすることで、どこか途中で切符を分けるよ

          ただぼーっとしたくて、只見線

          名鉄の2つのローカル終着駅へ

          台風が梅雨前線を刺激して、全国的に大雨となった翌日の五月晴れ。久しぶりの鉄分接種のため、洗濯などの家事を一通り済ませると、1人旅に出ることにした。 昨夜からいろいろ思案した挙句、東京駅10時48分発ののぞみに乗ることにした。旅に出るというのに、いつもの仕事と同じ方面の電車に乗るのはどうかなとも思ったが、だからこそ、非日常感があっていい。 休日とはいえ、のぞみもこの時間帯は混んでいない。自由者にも余裕で座れる。多摩川、相模川、酒匂川、富士川と大きな川を次々と渡る。どの川も水

          名鉄の2つのローカル終着駅へ

          思い出の小田原城址公園こども遊園地

          「成人の日」の三連休、実家への帰省を兼ねて1泊2日で家族旅行に出かけた。熱海までグリーン車ながら各駅停車に乗り続け、観光をして神奈川県に戻り、湯河原温泉に宿泊。翌日、相模湾を眺めながら小田原駅に着いた。実家に寄るのはお昼ごろの予定なので、小田原城に立ち寄ることにしたのだ。 小田原城址公園は駅から歩いて10分ほど、自分自身もよく休日に父親に連れていってもらった遊び場で、30年ほど前は城のすぐ下は動物園になっていて、梅子という年老いた象もいた。そして城の裏側には箱庭のような小さ

          思い出の小田原城址公園こども遊園地

          関西の2つの終着駅を訪ねて(和田岬・妙見口)

          ホテルで目が覚めると6時45分だった。 金曜日、仕事で兵庫に出張することになり、思いのほか伸びて神戸に泊まることにした。翌日の土曜日、せっかくなので兵庫の未乗線区を乗りつぶしてみようと思う。 三ノ宮からJRに乗り、兵庫駅へ。ここから山陽本線の支線である「和田岬線」が分岐している。この路線は関西でも知っている人はほとんどいないのではないかと思われる、わずか一駅しかない2.7キロの路線だ。しかし、この路線に乗ろうと思うとなかなか一筋縄ではいかない。時刻表を見ると一目瞭然、朝と

          関西の2つの終着駅を訪ねて(和田岬・妙見口)

          「青春18きっぷ」で1泊2日 中国地方ローカル線乗りつぶしの旅(2日目)

          4時にセットしていたスマホのアラームが鳴った。ホテルの窓のカーテンから新見の町を見るが、まだ夜明け前で、駅だけが明かるかった。今日は、未乗線区の中で在来線では最も長い姫新線を制覇するつもりだ。この路線は芸備線と対をなすように、兵庫県の姫路から岡山県の山間部を抜け、新見に至る路線だが、運転系統が細かく分かれているため、素直に乗り通すことが難しい。姫路から攻めるか、中間地点の津山から行ったり来たりするか、できれば津山から伸びる因美線の未乗区間と、その因美線から分かれる若桜鉄道も一

          「青春18きっぷ」で1泊2日 中国地方ローカル線乗りつぶしの旅(2日目)

          「青春18きっぷ」で1泊2日 中国地方ローカル線乗りつぶしの旅(備後落合駅)

          折り返しのディーゼルカーのカラカラというエンジンのアイドリング音が山にこだまする。後はヒグラシの声とすぐそばを流れる川のせせらぎだけ。ここで約1時間半、新見行きを待たなければいけない。ここから分岐している木次線の列車も、今日はすでに終わっている。 日が出ているうちに駅の周辺を散策。駅から橋を渡ると2車線の道路があり、その周辺に何軒かの家があるが、人の気配はしない。そんな中を何台もの車がかなりのスピードで過ぎ去っていく。 待合室に戻る。中には備後落合駅の歴史を伝える写真パネ

          「青春18きっぷ」で1泊2日 中国地方ローカル線乗りつぶしの旅(備後落合駅)

          「青春18きっぷ」で1泊2日 中国地方ローカル線乗りつぶしの旅(1日目)

          「ほとんど電車に乗ってばかりじゃん…」 予定表を渡すと、嫁があきれてつぶやいた。コロナ禍でずっと中断していた日本国内の鉄道線を乗りつぶす目標を、再開することにし、交渉して夏休みに2日間だけ、自由な時間を得ることができた。上のグラフは、私の未乗線区の状況である。コロナ禍の間に日高本線が廃止されるなどしているので、「自然減」になっているが、全国的な分散状況をみると、中国地方に多くの未乗線区が集中している。今回はここに照準を絞った。 のぞみ81号が東京駅を出発すると、窓に水滴がつ

          「青春18きっぷ」で1泊2日 中国地方ローカル線乗りつぶしの旅(1日目)

          わたらせ渓谷鐵道間藤駅

          ときどき、そう、運が良ければ月に1回くらい、仕事のスケジュールがぽっかり空いて「今日は何もすることがないな」という日ができるときがある。そんな日は隙あらば1日会社を休んで、たまにはいつもとは逆方向の電車に乗って、ふらふらしたくなるものだ。 そんな日が5月の終わりにもたらされた。天気はあいにくの雨模様だったが、チャンスが次にいつ来るかは分からない。毎朝のルーティーンをこなし、今日も無事に子どもを幼稚園の送迎バスに乗せると、そのまま家を出て駅へ向かった。いつもなら都内の会社に向

          わたらせ渓谷鐵道間藤駅