私が初めてRSRに参加したのはちょうど10年前の2009年。
フェスっていう存在は知ってたけど、どうしてか自分が行くっていう発想はなかった。
でも、その年は絶対に行く！って決めていて、テント買って、フェリーに乗って、北海道に行ったのです。

それが、ほんとに楽しくて、こんなに長く通うことになってしまった。
楽しいというか、ずっとそこで生活したいと思うような心地よさで、朝日が昇ると、また1年だったんだ。と、なんだか切ないような気分になる。
それで、いつの間にか10年目。
最初の頃は、フェスに行くことが一大イベントだったけど、それがだんだん当たり前の年中行事の１つになり、終わった瞬間から来年のことを考えたりしている。

10年の間にもいろんなことがあった。
私が色々な音楽を聴くようになったり、ライブに行ったりするきっかけを作ってくれた友だちが亡くなった。
その子とライジングに！と思っていたのに、行けずじまいだった。
去年は私自身が調子を崩して行かなかった。
しんどくて行けない。というより、行きたいという気持ちが出てこなかった。
行きたくないということでもなくて、行く、という選択肢すら出てこなかった。
私はもう、フェスどころかライブにも行くことはないのかも、と思ったこともあったけど、1年たって今年、また北海道に行くことができた。
昔みたいに、あちこち走り回ることはなくて、私の音楽の聞き方も楽しみ方も変わったし、一緒に行く友達も変わって、会場やお客さんの雰囲気も変わって、知らないミュージシャンもたくさん出てて、知ってるミュージシャンも年をとったけど、なんだか、どこかに漂う緩やかさとかいい意味でのマンネリ感が、また来たいなと思わせてくれている気がする。

1日目は夜の大雨でスクービーやレキシを諦めたし、大トリは、大好きな、あの子も大好きだったスカパラだったのに、私は疲れ果てていて、テントから出ることもせずに、眠っていた。
昔はこういうのって、悔しい！と思っていたはずだけど、そういうのもそれほどなくて。
それなのに、なぜだか、ヒロトの歌う、星降る夜に、だけは最初から最後まで聞こえていて、記憶に残っています。

また、来年の夏を目指して、がんばろう。

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