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J1リーグ 分析マガジン

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#J1

「カオス」と「組織」。両チームの戦術を徹底分析~マリノス対清水 レポート~[2019J1 第21節]

全文無料公開。面白いと感じていただければぜひ投げ銭200円お願いします。 フォロワー500人突破しました。ありがとうございます。この勢いで1000人目指して頑張りたいと思います。twitterはこちら→@soccer39tacitics 今回J1リーグ21節から取り上げるのは、首位東京を2位で追うマリノスと下位に沈みながらも見てみたい、と興味を持っていた清水の日産スタジアムでの一戦。シチズンはどのくらい来場したのでしょうか。 圧倒的な攻撃力、アグレッシブなプレッシングで

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[一部有料]川崎圧勝の裏で如実に表れた東京の「久保ロス」とその解決策~FC東京対川崎 分析~[2019J1リーグ第19節]

前回noteフォロワー100人を突破しました、と書いたのですが、なんと一週間経たずに200人を突破しました。ツイッターの方も100人以上の方にフォローしていただき、ありがとうございます。ツイッターの方でも告知なり、なんなり色々情報発信しておりますので、ぜひツイッター(@soccer39tactics)の方もどうぞ。「このチームを取り上げてほしい」というようなリクエスト企画も需要があればやろうと思っていますので、ツイッターのコメントやDM、このnoteのコメントにでもお書きくだ

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「組長、課題は攻撃です」&渡邉監督の作る仙台の組織的な6バック~浦和対仙台 レポート~[2019J1リーグ第18節]

まず最初に、先日この僕の書いているサッカー戦術分析ブログのフォロワーが100人を突破しました。「100人」は、僕の中で一つ目標にしていた数字でしたのでとても嬉しかったです。僕の分析を読んで頂いている方、さらにはフォローやTwitter,Facebookで紹介してくれた方に感謝いたします。ありがとうございます。これから、一日にいくつもツイート、というわけにはいきませんが更新の告知など長友ドリーム(実は参加しました)のために作ったTwitterアカウント(@soccer39tac

「10対11」を「10対10」にして見せた川崎の守備戦術~大分対川崎 レポート~[2019J1リーグ第13節]

Jリーグ第13節。大分トリニータ対川崎フロンターレの上位対決を取り上げます。昇格組ながら躍進している大分と、シーズン序盤は苦しんだものの、調子を上げてきた王者・川崎。この二チームの攻防を分析していきます。 もしこの記事を気に入っていただけたら、僕のnoteのフォロー、SNSなどでの拡散をぜひよろしくお願い致します。 ハイライトはこちら↓ Jリーグ分析マガジンはこちら↓ スコア 大分トリニータ 0 : 1 川崎フロンターレ 川崎フロンターレ 29’マギーニョ 序章 

熱戦の理由は「ダービー」だけではない。ハイレベルな「戦術合戦」 ~ガンバ対セレッソ レポート~[2019J1リーグ第12節]

12節からは「大阪ダービー」を取り上げて分析していきたいと思います。ガンバはルヴァンは勝つもののリーグ戦は一向に調子が上がらず、前節は鳥栖完敗、セレッソは直前のリーグ戦で松本、マリノスに連勝して調子を上げて迎えたガンバのホーム・パナソニックスタジアム吹田での大阪ダービー。 結果は1-0でガンバ大阪が勝利。これでガンバはリーグ戦のダービー8戦負けなし。どんなチーム状態でもダービーには強いクラブです。そして、ガンバの宮本監督は、この一戦に福田、高江、高尾の3人を抜擢。そしてセレ

東京の守備戦術を徹底解剖&サッカーは配置ゲームではない。 ~FC東京対磐田 レポート~[2019J1リーグ第11節]

今回は、第11節からFC東京対ジュビロ磐田を取り上げます。今だリーグ戦無敗の首位・FC東京と、前節浦和戦で劇的なロドリゲスの決勝ゴールで勝利し、ルヴァンカップ松本戦にも勝利して、連勝。勢いがついてきたような感じのする状態のジュビロ磐田の一戦です。 久保のゴラッソももちろん素晴らしいですし、それ以外でも久保は素晴らしいプレーを見せていました。ですが、今回は、久保について掘り下げることはまた機会があればするとして、東京の守備戦術の分析、そしてジュビロ磐田の攻守共通の致命的な問題

5連敗。しかし、悲観することばかりでは決してない吉田・神戸 ~札幌対神戸 レポート~ [2019J1リーグ第10節]

4月の松本戦、広島戦の連敗後、リージョ氏が電撃的に辞任し、昨年途中にリージョ氏が監督に就任するまでも監督を務めていた吉田氏が監督に就任して3試合目のリーグ戦です。僕は、この試合で始めて吉田監督となってからの神戸を見たので、その神戸の印象、分析をしていきます。もちろん、札幌についてもしっかり書きます。両チームの守備戦術がとてもシンプルなものだったので、特に両チームの攻撃戦術の分析となります。 ハイライトはこちら↓ Jリーグ分析マガジンはこちら↓ ゴール 北海道コンサドーレ

鳥栖対湘南 レポート ~山崎の近隣の変化&鳥栖はどっちにするのか~ [2019J1リーグ第9節][2019年4月マンスリー分析④]

湘南のマンスリー分析ラストの4試合目。今シーズン現役時代にクライフから直接指導を受けたカレーラス監督を招聘し、バルセロナでのプレー経験のあるクエンカも獲得し、ポゼッションサッカーでの上位進出を目指すものの、ここまで1勝1分け7敗でリーグ戦再開に沈むサガン鳥栖との駅前不動産スタジアムでのアウェーゲームです。 もしこの記事を気に入っていただけたら、SNSなどでの拡散をぜひよろしくお願い致します。 ハイライトはこちら↓ 前節川崎戦のレポートはこちら↓ 湘南分析マガジンはこち

川崎対湘南 レポート ~冴え渡った大島と家長。湘南スタイルを破壊~ [2019J1リーグ第8節][2019年4月マンスリー分析③]

J1リーグ第8節。シーズンが始まったな、と思っていたらもう8節です。今節の湘南は、アウェー等々力競技場での川崎戦です。 湘南のアグレッシブなスタイルと、川崎のパスワークで相手のプレッシャーを華麗に交わしていく攻撃の対決を分析していきます。 もしこの記事を気に入っていただけたら、SNSなどでの拡散をぜひよろしくお願い致します。 ハイライトはこちら↓ 前節松本戦のレポートはこちら↓ 湘南ベルマーレ分析マガジンはこちら↓ J1リーグ分析マガジンはこちら↓ ゴール 川崎

湘南対松本 レポート ~工夫した湘南、貫いた松本~ [2019J1リーグ第7節][2019年4月マンスリー分析②]

もう川崎戦ですけど!!まぁ、試合を見直す人がいたら、前節をこのレポートで振り返ってから見直すともっと良いと思いますよ。前節のものですので、気になる章だけでも読んで頂けると、今週末の試合に繋がってくる部分があると思いますし、課題が改善されている、されていない、などと振り返ることもできると思います。 それと、湘南サポーターの皆様はチームの見せた戦術的な工夫を知れると、よりこの先の試合を深く見れると思いますし、金曜に川崎戦があることは分かっていたので、その分じっくり書きましたので

湘南対磐田 レポート ~磐田版ポジショナルプレー対情熱とレジスタ山根~ [2019J1リーグ第6節][2019年4月マンスリー分析①]

「全然やってねえのに切れんじゃねえよ!!攻撃だけやって取られて守備しねえで、それで切れてるんじゃねえ」 「やってるよ!!」 皆さんもこのやり取りを記事で見たことがあるかもしれません。映像で見た人もいるかもしれません。このやり取りは、湘南の2018シーズンのクラブ公式DVDに収録されていた、アウェーの清水戦で敗れた後のロッカールームでの秋元と梅崎のやり取りです。 このように選手間でオープンに意見を言い合えるムードが湘南はあるチームです。4月は湘南のリーグ戦を、2回見ること

清水対湘南 レポート ~”良かった”清水を走力と11番で破壊~ [2019J1リーグ第5節]

インターナショナルマッチウィーク明けの第5節。今だ未勝利のホーム清水と、ここまで2勝2敗の8年目曺貴裁監督率いる湘南の試合を今回は取り上げます。試合は、1-3で湘南の勝利。清水も先制された後追いつきますが、湘南がCK2発と松田のゴラッソで3点を奪い、順位を5位に上げました。清水は、特に前半良い内容でしたが、トンネルを抜け出すことはできず。 もしこの記事を気に入っていただけたら、SNSなどでの拡散をぜひよろしくお願い致します。 J1リーグの分析マガジンはこちら↓(3節で清水

大分対横浜FM レポート ~人につくが、人につかない。横浜を破った大分の「ハイブリッド型」守備戦術~ [2019J1リーグ第4節]

代表ウィーク前最後のJ1リーグ。今回は、昇格組ながら開幕節、アウェーで鹿島に勝利し、3節では磐田を破る、というサプライズを演じている好調の大分トリニータと、開幕3戦負けなし(2勝1分け)で、とても魅力的なサッカーを見せているこちらも好調の横浜F・マリノスとの一戦を取り上げます。先に結果から言いますと、大分が2-0で勝利。高い完成度の攻撃を見せるマリノスを、見事に完封しました。そのマリノスを封じた大分の人につくが人につかない、「ハイブリッド型」守備戦術を中心に試合を見ていきまし

札幌対清水 レポート ~札幌の清水を破壊した2種類の攻撃戦術&プレッシング~ [2019J1リーグ  第3節]

どうも、J1第3節です。今回は札幌対清水の試合を取り上げます。札幌が組織的な守備で昨シーズン好成績を残した清水からA・ロペスの衝撃の4ゴールの大活躍(そして衝撃のジャンプしてサポータのところに行こうとしたら高すぎて大落下した件)も含めて5点を奪って5-2と大勝した試合です。攻撃の印象が強いペトロヴィッチ監督ですが、この試合では、守備でも戦術的柔軟性が高いところを見せていました。ではその札幌の戦術を中心に、試合を見ていきましょう。 もしこの記事を気に入っていただけたら、このn