45歳からの外資転職ノート エピローグ

エピローグ

13回にわたっての「45歳からの外資転職ノート」にお付き合いいただき、ありがとうございました。60歳になったのを期に、今まで書き溜めてあった3つのエッセイ「外資系企業人事部長の部下へ宛てたHR Letter」「45歳はじめての転職」「45歳からの外資転職ノート」を掲載させていただきました。

自分の現状を変えたいと思い、45歳で日本企業から外資系企業に転職しました。カルチャーの違いから初めて知ることやびっくりすることがたくさんありました。そのことの良し悪しというよりは、自分の世界がいかに小さく偏ったものであったかを知ったことが大きな収穫でした。また、自分のおかれた状況に応じていかに柔軟に行動するか、時に追い込まれながら日々実践できたことは有意義な経験でした。

人は同じところに安住するよりも、なにかにチャレンジし、時に失敗しても反省し、対策を講じて修正することの方が、結果として「生きている実感」を感じるものです。

今、私は60歳という年齢的にも大きな節目を迎え、長いサラリーマン生活から自由業に踏み出したいと考えています。自由業とは、1つのことでなく、様々なことを行うしごとだと考えています。今後は自分のやりたいことを興味のおもむくまま同時並行的に始めるつもりです。なかにはお金を稼げないこともあるかもしれません。これもチャレンジです。

今までが人生の前半戦、つまりファーストハーフだとすれば、これからは後半戦、セカンドハーフです。私にとってのセカンドハーフは、今までのような個人的な達成、つまり会社での役割を果たし、生計を立て、家族を養うというようなこととは違い、より全体的、哲学的な目標、つまりしがらみを離れ個人として本当にやりたいことは何か、どんな社会や生き方を求めるのか、そのために自分ができることは何かを深く考える時期だと思っています。

ちょっとだけ準備期間をいただいて、引き続き「セカンドハーフ通信」というタイトルで、自分が考えているこれからの過ごし方を書き進めていきたいと思います。よろしければ引き続きお付き合いいただければ幸いです。

セカンドハーフ通信」目次

第1話 セカンドハーフで目指すもの
第2話 会社を辞めて思うこと
第3話 親の死
第4話 働くということの意味
第5話 簡素な生活
第6話 理想の老人
第7話 食べることの楽しみ
第8話 肉体労働の必要性
第9話 ITリテラシーの必要性
第10話 スケジュール管理の落とし穴
第11話 些細な日常にある真理


>> 「外資系企業人事部長の部下へ宛てたHR Letter」プロローグ・目次
>> 「45歳はじめての転職」プロローグ・目次
>> 「45歳からの外資転職ノート」プロローグ・目次

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