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装甲列車が走る!『ソコレの最終便』連載開始!

霧島です。大変ごふさたのnote記事ですが、連載作の準備にすべてのエネルギーを費やしておりました。

しかし始まりました。企画から1年半かかりましたが、ようやくです。去る5月17日、霧島の第五作品目となる「ソコレの最終便」が、集英社の月刊小説誌「小説すばる」にて連載を開始する運びとなりました。

さて、内容です。

終戦直前の昭和20年8月9日、日ソ中立条約を破ってソ連軍が満州に攻め込んできた、まさにその日。片田舎の忘れられた鉄道部隊、101装甲列車隊「マルヒト・ソコレ」に関東軍総司令官より特命が下ります。​

特命、それは日本軍唯一の巨大列車砲「90式24センチ列車カノン」を、2000㎞のはるか彼方、運搬船の待つ大連港まで運ぶこと。

当時の名称は「九〇式二十四糎列車加農」

自動車が今ほど発達しておらず、道路もあまり整備されていなかった時代、大量かつ迅速に戦力を移動させうる鉄道は大変重宝しておりまして、特に広々とした大陸で戦争を行っていた日本は、なかなかの装甲列車ソコレ大国だったようです。

地獄を背負った列車隊指揮官の陸軍大尉「朝倉九十九あさくらつくも」、人命救助に命を燃やす日赤看護婦の「雲井くもいほのか」、大砲馬鹿の砲兵将校や学徒出陣のお坊ちゃん少尉など、多彩な人々を乗せたマルヒト・ソコレは混乱の大地を駆け抜ける。

強敵の出現、仲間の死、地獄の光景、そして愛!全体としてはそういうお話です。まるでイスカンダルを目指して旅立った宇宙戦艦○○○のようなお話ですな。

ところでこの物語、実は、まだラストまで書き切っておりません。つまり第1話の掲載は(著者ごり押しによる)見切り発車だったのです。列車だけに……。今後、作者の状況はピンチの連続に陥るマルヒト・ソコレ並に厳しくなっていくのは間違いないでしょう。

では、約半年の連載となりますが、「ソコレの最終便」をどうぞよろしくお願いします。

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