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世界は良くなってる。けど、オモロくなっているだろうか?

ウクライナ戦争とか気候変動とか格差の問題はあるにせよ、世界は全体として良くなっているのかな、と思います。(人類にとって、ですが。動物や植物にとっては良くなっていない。)

例えば、以下のような本でも指摘されているけど、平均寿命や乳幼児死亡率、教育レベル、暴力や戦争による死亡率、といったほとんどの指標において人類は改善を続けています。

例えば、ここのあたり


なので、そう、このままいけば、おそらく世界はもっともっとよくなっていくでしょう。(ただし、気候変動とか核戦争で大きな危機が訪れる可能性はあると思います。)

ですが、「世界はオモロイ場所になってるか?」は別の話だと思います。

発展した社会では、寿命が延び、死亡率が下がり、教育レベルが上がります。けど、マニュアル化された単純作業が増え、管理される仕事が増え、閉塞感が漂うかもしれません。

前書いたように、高い教育を受けた人ほど、Bullshit Jobについていたりします。

Bullshit Jobの著者、David Graeberは、最近の著書、The Dawn of Everythingの中でこんな例を出しています。

先住民族に幼いころに誘拐されて、大きくなってから都市の生活に戻った人は、多くが、便利な都市の生活を捨てて先住民族の生活に戻っていく、と。

彼ら、彼女らは「良い世界」から「良くはないかもしれないけど、自由でオモロイ世界」に戻っていくのかもしれません。


「良い世界」に生きるのと「オモロイ世界」に生きるの、どっちがいいんでしょう。

ちょっと考えてみるのも面白いかもしれません。

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