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デザイン会社を経営している東京在住のマーケティングライターです。 noteを通じて、こ…

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デザイン会社を経営している東京在住のマーケティングライターです。 noteを通じて、これまで培ってきたライティング技術やクリエイティブシンキングについてお伝えしていく予定です。

マガジン

  • マーケティングライターの仕事術

    東京でデザイン会社を経営する現役のマーケティングライターのコンテンツ制作術を公開します。過去30年間、大手クライアントの仕事が途切れたことがない理由を、自ら分析し、仕事を成功に導くノウハウをお教えします。 マーケティングライターとして本格的に仕事をしたい方、効果的なコンテンツマーケティングを実践したい企業の方に、お届けするコンテンツです。

最近の記事

仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#015【文章にリズムを与える】

文章にリズムを与えるテクニック今回は、文章にリズムを与えて、スラスラ読ませるテクニックを紹介します。 ここでいうリズムとは、長文と短文のバランスと、体言止め、倒置法などを活用して、文章全体に流れをつくり出すことを意味しています。文章って同じ長さの文章が続くと退屈なんですよね。 例文1 私は、テーブルの上に置かれたコーヒーカップに手を伸ばした。コーヒーカップを両手で持ち鼻に近づけて、その香りを楽しんだ。コーヒーを喉に流し込むと、絶妙にバランスされた酸味と苦味が口の中に広が

    • 仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#014【言葉で絵を描く】

      映画のファーストシーンをイメージ一粒また一粒、落ちた雨がアスファルトに黒い染みを描く。風は北から南へ。ガサガサ、チャキッ、バサ。傘を広げる音が、前後左右から聞こえてきた。高橋は黒い雲が油絵のように塗り重ねられた空を仰ぎ、目を閉じた。 どうですか?何となく情景が浮かんできませんか?私はこういう表現方法を「言葉で絵を描く」と言っています。この手法を使うのは、ほぼ100%冒頭部分です。これから読んでいただく文章の世界に、1秒でも早く読者を引き摺り込み、その世界観で最後まで一気に読

      • 仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#013 【文章を読みやすくする連結式】

        文章が「二度見文」になっていませんか?文章を読んでいるとき「何を言っているのかわからない」とか「何回読んでもわからない」とか「何となく言っていることはわかるけど読みづらい」、そういうことってありますよね。 そういう文章の構造を分解してみると、「二度見文」になっていることがあります。「二度見文」とは、一度読んだけれど、意味がわかなず、前の文節に戻って読み直さなければならない文章のことです。私が勝手に名付けた造語ですけどね。 文章を書くことと、話をすることとは、似ているけど、

        • 仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#012 【言葉が降ってくる快感】

          毎回襲ってくる「書けないかもしれない」という不安今回は「文章を書くことを楽しめる」をテーマにお話します。当たり前の話ですけど、やっぱり大事なことなので、取り上げることにしました。 平日、ほぼ毎日何らか仕事の文章を書いています。正直、辛いです。その辛さがどこからくるのかというと「書けないかもしれない」という不安です。クライアントが相応の予算を投じたマーケティング施策の重要な要素を引き受けている以上、マーケティングライターは、成果を出せるよう全精力を注ぎ込まなければなりません。

        仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#015【文章にリズムを与える】

        • 仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#014【言葉で絵を描く】

        • 仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#013 【文章を読みやすくする連結式】

        • 仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#012 【言葉が降ってくる快感】

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        • マーケティングライターの仕事術
          16本

        記事

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#011 【世の中の理を知る】

          とある経営コンサルタントとの衝撃的な出会い 今回は「経済社会の原理原則、根本的な人間の行動原理がわかっている」をテーマにお話します。 このスキルは、私自身も2年ほど前に着手して学習中ですが、今はマーケティングライターに付加悦と言えるほど重要だと認識しています。言い方を変えれば、なくても仕事はできるけど、このスキルがあれば仕事の幅が格段に広る感じです。 きっかけは、とある経営コンサルタントとの出会いでした。顧問先に毎月配布している経営分析のレポートを書いてほしいとの依頼をい

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#011 【世の中の理を知る】

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#010 【俯瞰する力】

          企画・デザイン・ディレクションまで視野を広げる 今回は「コンテンツ全体の企画・デザイン・ディレクションができる」ことの大切さについて解説します。 マーケティングライターは、文章を書くスペシャリストなのだから、企画とかディレクションとかデザインとか、他の領域に踏み込むべきではないとの考え方は当然あるでしょう。 しかし、私の経験からいうと、マーケティングライターを突き詰めると、どうすれば相手に届くか、どうすればもっと読まれるのか、どうすれば効果が上がるのかを考えざるを得なくな

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#010 【俯瞰する力】

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術 #009 【人は想いの2割も言葉にできない】

          「これを伝えたかったんだ」と評価される仕事今回は「相手が言語化しきれていない内容を読み取り、言語化する能力」について解説していきます。 良いマーケティングコンテンツ(記事)とは何か?との問いには、集客力が高いとか、ターゲットに即したリードが取れるとか、コンバージョン率が高いとか、答えはいろいろありますが、私は「言葉になっていない想いを言語化できていること」だと思っています。 その真逆のアプローチは「相手が話したことをそのままテキストに起こす」だと思います。もちろん、それが

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術 #009 【人は想いの2割も言葉にできない】

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術 #008 【AIに奪われない職業に就くために】

          この記事を書き続けている理由がある今回は番外編として、なぜ私はたいして「スキ」もつかない、この記事を書き続けているのか、その理由を明かしたいと思います。 最大の理由は、優秀なマーケティングライターを育成して、私の仕事を引き継いでもらいたいからです。ありがたいことに、コロナ禍でも、私のところには次から次へと仕事が舞い込んできています。ご指名でいただけるお仕事なので、本当は全て受けたいのですが、体力にも時間にも限界があるので、いくつかはお断りしている状態です。 もう若くないし

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術 #008 【AIに奪われない職業に就くために】

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#007 【オフレコトークに持ち込む取材力】

          たった60分で初対面の相手から信頼されなければならない 今回のテーマは「相手の懐に入り込み、本音を引き出す取材力」です。私の中では、マーケティングライターの肝は、これじゃないかって思っています。 我々の仕事って、基本的に取材で得た素材をもとにコンテンツをつくるので、一番重要なのは取材力だと思います。私が受けている仕事はいろいろありますが、取材対象は業界の一線でバリバリ仕事をしている人とか、大手企業のトップとか、非常に多忙な人が多く、あまり取材時間をいただけません。基本的には

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#007 【オフレコトークに持ち込む取材力】

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#006  【Webの仕組みを理解すればコンテンツが変わる】

          Webの仕組みを理解することの重要性マーケティングライターって、ライティング技術(文章が上手)だけじゃ食べていけないんですよ。大事なのは、いかにクライアントの立ち位置を理解して最適な手立てを提供し、実行できるかにかかっています。 クライアントが求める結果にコミットできないマーケティングライターに生き残る術はないと言えます。デジタル時代にコンテンツをつくるマーケティングライターに求められるのが、Webの仕組みを理解することです。 SEOは当然ですが、CRM、DMP、MAの仕

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#006  【Webの仕組みを理解すればコンテンツが変わる】

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#005  【ライターに経営者視点が必要な理由】

          本コンテンツも5回目を迎えましたが、ここからは仕事が途切れない(言い換えれば、お金を稼げる)マーケティングライターになるためのノウハウを解説します。 なぜマーケティングライターに経営者視点が必要なのか? 今回のテーマは「経営者視点で物事を思考できる」です。たかがマーケティングライターにそこまで高い視座が求められるのかと疑問視する声もあるかもしれません。ですが、このスキルがあれば、コンテンツ制作において方向性を間違えることがなくなり、企業の経営者やマネジメント層に対して、質の

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#005  【ライターに経営者視点が必要な理由】

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#004 【クライアントの信頼には理由がある】

          組織に縛られたくないからフリーランスを選ぶ今回は、マーケティングライターに必要な基礎的素要その3「ビジネスパーソンとしての常識を備えている」についてお話ししたいと思います。 ここでいう「常識」とは、ビジネスマナー的なものというより、ビジネスの意思決定に関わる行動原則であったり、企業組織が収益や社会価値を創出するメカニズムであったり、本質的なビジネスの仕組みがわかるかという話です。 フリーランスのライターは、組織にしばれたくない、会社に与したくない人が少なくありません。その

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#004 【クライアントの信頼には理由がある】

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#003 【中学生にも理解できるか?】

          中学生にも理解できるように書けるか?今回は「中学生にも理解できるように書ける」をテーマにお話をさせていただきます。 誤解を恐れずあえて言いますが、ライターという職種は、専門知識を駆使して難しい文章を書ける人ほどすごいと思われる傾向があるようです。おそらく、そういう評価をする人は、自身は文章を書かない仕事をしている人だと思います。 できるライターとは、誰にでもわかりやすく、読みやすく、誤解のない文章を書ける人です。 中学生は、基本的な文法や漢字を理解し、普通に文章の読み書

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#003 【中学生にも理解できるか?】

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#002 【予算の出所・ゴール・ターゲット・キーマンを抑える】

          予算の出どころを考える前回、マーケティングライターに求められる10の要素を挙げました。今回はその1番目「企業が依頼する販促・ブランディング・リード獲得などの視点で文章が書ける」について詳しくお話ししたいと思います。 そもそもマーケティングライターとは、クライアント企業の広報宣伝費あるいはマーケティング予算、事業部販促費などをもとに、コンテンツ用の記事を制作する仕事です。 雑誌などのメディアに書くライターとの違いは、予算の出どころです。出版等メディア系の予算の出どころは媒体

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#002 【予算の出所・ゴール・ターゲット・キーマンを抑える】

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#001  【仕事を呼び込む3素養+7スキル】

          マーケティングライターに求められる3つの素養マーケティングライターは、コンテンツマーケティングが隆盛になったこの10年間に生まれた職業です。雑誌や出版系メディアに記事を書くいわゆるライターとは、必要な素養に異なる部分があります。 私が考えるマーケティングライターに求められる基本的な素養は、以下の3つです。 1. 企業が依頼する販促、ブランディング、リード獲得などを目的とする文章が書ける 2. 中学生にも理解できるように書ける 3. ビジネスパーソンとしての常識を備えて

          仕事が途切れないマーケティングライターの制作術#001  【仕事を呼び込む3素養+7スキル】

          仕事が途切れないマーケティングライターのコンテンツ制作術

          はじめまして。 現役マーケティングライターのTakaです。 私はコピーライターとして、この世界に足を踏み入れ、その後フリーランスとなり、2001年に法人を設立、今も会社経営しながら現役のマーケティングライターをしています。 私は会社を設立してから、今までライティングの依頼が途切れたことはありません。 しかもクライアントは、誰もが知っている国内大手企業やグローバル企業ばかりです。 世の中には、たくさんのライターがいるのに本当にありがたいと、いつも仕事を発注してくださる方に感

          仕事が途切れないマーケティングライターのコンテンツ制作術