勉強会にて

今日は、依存症に関する勉強会でした。
テーマは4本で、どれも示唆に富む面白いものでした。

①乳幼児を持つ親のメディアリテラシーについて

一つ目は、メディアリテラシーに関する講演。
乳幼児期からのメディア暴露がその後のテレビ視聴時間に影響するというものでした。
また、メディアのコンテンツを通じて物語の解釈や登場人物の感情を理解する方法についても語られていました。絵本と同じような使い方もできるんですね。メディアを忌避するだけでなく、養育に対して前向きな考え方があるのが、支援者としては嬉しいことでした。

②ゲーム依存について

二つ目は、スマホ・ゲーム依存について。
ただデジタルデバイスを制限すればいいとかではなく、依存的になる背景(生きづらさや失敗体験の積み重ねによる自己肯定感の低下)までちゃんと想像して考えておられるのが印象的でした。
また、ゲームの構造についても触れられていて、これは僕の考えることと一致していてなるほどと思いました。
すなわち、スマホゲームのドーパミンを出させる仕組みについて。連続ログインさせるための仕掛け、定期的なイベント、ランキングやSNS連携など継続したくさせる心理的な仕掛けが随所にあります。
ほんとやめてほしい…

③薬剤依存について

脳神経学的・薬理学的な聞き応えのある内容でした。ADHDで使われる薬剤の特徴と依存的になるリスクについて、とても分かりやすく整理されていました。実際に患者さんと相対した時に、その子の中で神経伝達物質がどう振る舞っているのか考えることができれば、診療の質も上がるかなと感じました。
一般の人と、ADHDの人で薬剤に対する依存の起こす仕組みが違うのも(当然なのですが)なるほどと思わされました。

④ドラッグ依存について

とにかく熱い先生でした。薬物に依存していく人の背景になにがあるかをひたすらに考えられていて、その行動が問題か・違法かどうかの前にまず「辛い人」として向き合っていく姿勢は僕の診療姿勢と同じものを感じました。
加えて、破天荒な方法を用いながらきちんと押さえるべきところを押さえる(エビデンスも、手続きも)やり方は、実際のケアを最大限に生かすために必要なことなのだなと再確認しました。

まとめ

今日の演者の先生は、4人ともとにかく「自分の仕事が好きで、目の前ないしその先にいる人間にすごく興味がある」ということが伝わってきました。
誰のために何をするのかがしっかり見えていれば、どこでどう活動していても意味のあることができるのだなと思わされた一日でした。
引き続き頑張ります!

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三木 崇弘

フリーランス児童精神科医/ クリニック・学校・児相・児童養護施設・保健所などに勤務。ちょっと困った子どもたちがいるいろんな現場を見ています。
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