戦国時代の今日の日付にはどんなことがあったのか？ 1週間ごとにお伝えします。ぜひ「ああ、今日はそんなことがあった日なんだな」と思いを馳せてください。毎週日曜日に更新する予定です。
なお、日付はすべて旧暦ですので、現在とは約1ヵ月のズレがあります。

5月24日　「独眼竜」伊達政宗没

寛永13年（1636）5月24日（旧暦）、伊達政宗（だてまさむね）没。奥州（おうしゅう）の雄として知られ、スペインとの連携を図るなど、大坂の陣後も天下への野望を抱き続けていたといわれます。晩年の「馬上少年過ぐ」の詩も有名。徳川将軍も一目（いちもく）置いた独眼竜（どくがんりゅう）は、江戸屋敷で往生を遂げました。

5月25日　滝川一益、伊達家の遠藤基信に対談を要請

天正10年（1582）5月25日（旧暦）、滝川一益（たきがわかずます）が、伊達輝宗（てるむね）の家臣・遠藤山城守基信（えんどうやましろのかみもとのぶ）に通知。織田信長（おだのぶなが）より東国の警固（けいご）を任せられ、上野国厩橋（こうずけのくにうまやばし）城に在城していること、近日中の対談を希望することを伝えました。基信は当時、伊達家の外交を担当しています。

5月26日　信長、那古野城の林秀貞を探る

弘治2年（1556）5月26日（旧暦）、織田信長が清須（きよす）城を発し、那古野（なごや）城の林佐渡守秀貞（はやしさどのかみひでさだ）を訪問。林は信長の弟・信勝（のぶかつ）を当主にすげ替えようと密かに画策（かくさく）していました。信長はこの日、探りを入れたと思われ、林は信長に手を出しませんでしたが、3ヵ月後に挙兵し、信長と対決する浮野（うきの）の戦いが起こります。

5月27日　「名人久太郎」堀秀政没

天正18年（1590）5月27日（旧暦）、堀秀政（ほりひでまさ）が陣没。織田信長の小姓（こしょう）出身で、武将として数々の合戦で活躍。本能寺（ほんのうじ）の変後は羽柴秀吉（はしばひでよし）に仕え、小牧・長久手（こまき・ながくて）の戦いでは徳川勢を破りました。内政、外交も巧みで「名人久太郎（きゅうたろう）」と呼ばれますが、小田原の陣で病没します。

5月28日　賤ヶ岳七本槍の一人・片桐且元没

慶長20年（1615）5月28日（旧暦）、片桐且元（かたぎりかつもと）没。賤ヶ岳七本槍（しずがたけしちほんやり）の一人として知られますが、豊臣（とよとみ）政権下では奉行として活躍。しかし方広寺鐘銘（ほうこうじしょうめい）問題で豊臣家から裏切り者扱いされ、茨木（いばらき）城に退去します。大坂の陣では幕府方につきましたが、戦後ほどなく病没しました。複雑な思いであったでしょう。

5月29日　信長、本能寺に入る

天正10年（1582）5月29日（旧暦）、織田信長は軍勢に安土（あづち）城で待機を命じ、自身は小姓衆を連れて上洛（じょうらく）、定宿（じょうやど）の本能寺に入りました。一方、前日に愛宕（あたご）山での連歌会「愛宕百韻（ひゃくいん）」を終えた明智光秀（あけちみつひで）は、丹波亀山（たんばかめやま）城から西国に向けて輜重（しちょう）隊を先発させています。

5月30日　松永久秀ら、信長に叛旗

元亀2年（1571）5月30日（旧暦）、松永久秀（まつながひさひで）、久通（ひさみち）父子は織田信長に敵対して多聞山（たもんやま）城を出陣。三好三人衆（みよしさんにんしゅう）もこれに呼応しました。久秀は前年の越前金ヶ崎（えちぜんかねがさき）退（の）き口の際、朽木元綱（くつきもとつな）を説得して信長の脱出を助けましたが、信長包囲網が形成されると、将軍足利義昭（あしかがよしあき）陣営に寝返ります。

【5月の戦国武将生没日】

5月2日・織田信孝没　異説あり
5月3日・京極高次没
5月5日・嶋左近誕生　異説あり
5月6日・大友宗麟没
5月6日・北条綱成没
5月6日・後藤又兵衛没
5月6日・木村重成没
5月6日・増田盛次没
5月6日・薄田兼相没
5月7日・高坂昌信没
5月7日・小笠原秀政没
5月7日・真田信繁没
5月8日・豊臣秀頼没
5月8日・毛利勝永没
5月8日・大野治長没
5月8日・真田大助没
5月9日・安宅冬康没
5月10日・平手政秀誕生
5月11日・斎藤義龍没
5月12日・織田信長誕生　異説あり
5月12日・佐久間盛政没
5月14日・佐々成政没
5月14日・榊原康政没
5月15日・長宗我部盛親没
5月16日・鳥居強右衛門没
5月19日・今川義元没
5月19日・足利義輝没
5月19日・長宗我部元親没
5月19日・真田幸隆没
5月21日・山県昌景没
5月21日・馬場信春没
5月21日・内藤昌秀没
5月21日・真田信綱没
5月22日・蜂須賀正勝没
5月24日・伊達政宗没
5月27日・堀秀政没
5月28日・片桐且元没