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災害大国日本で暮らすすべての人に訪れてほしい防災のテーマパークへ

街頭演説で防災に関する演説をしていると、江東区民の方から「防災館がいいよ」と言われることがあり初めて防災ツアーを体験。日頃の頭で考えていることを、実際の体験を通して、体にしみ込んだ教訓を列挙しておきたいと思います。

〇地震→震度7の地震により直接亡くなることはほぼない。心臓麻痺もほぼない。99%は地震発生後の二次災害により、犠牲者が出る。

1.徹底的な耐震化を急ぐ。これより大事なことはない。耐震耐火化建築物へ。地盤の強度についても言及したことがあるがまずは上物を強化する。

2.家具の転倒と出火の元となる部分を防ぐ。これで決まる。

3.集合住宅や密集地の場合は、自分の家だけ対策しても隣から出火すればアウトなので、常に連携しておく。

4.最後に、断水や停電の対策を。備蓄品を。マンションでの在宅避難を実施する人は特に。でも何より1~3に徹底的にこだわる

5.もし津波が来る地域に住んでいる場合は津波の対策も。

〇水害や豪雨→地震と違い、水害や豪雨がいきなり来ることはない。かならず予報が出るし、対策を取れる。大事なのは、判断を誤らないこと。早いぐらいがちょうどよい。狼少年と言われても危険と感じたらすぐ逃げる。100回警報を経験しているなら、101回目も逃げる準備を。

〇犠牲者の多くが高齢者。高齢者の避難は、行政の役割。例えば、住宅火災の3割は、逃げ遅れが原因。年齢が高くなるにつれて犠牲者数は増える。ひとり暮らしの高齢者、障がいのある方、情報弱者含め要配慮者は、行政として集中して対策を取る。災害においても、公助を厚くすることで、自助、共助を発揮できるようにするという基本線は絶対に間違ってはならない。平時も非常時も同じ。

震度7の体験は初めて。しかもいろいろ震度7がある。関東大震災の揺れと、阪神大震災の揺れと、新潟中越地震の揺れと、同じ震度7でも揺れは異なる。

地下室や乗車中の浸水時の避難や、ビルやマンションの火災を想定した避難、豪雨の体験など、控えめに言って圧巻でした。

自身が体験した南西沖地震を思い出したし、風速30mを超える豪雨の体験は時空を超え、昭和9年の函館大火や洞爺丸台風を思い出すほどでした。

博物館のような展示物はほぼなく、テーマパークのような体験施設です。今回は、関東大震災の体験を元にした映画を見て防災意識を高めた後、都市型水害体験、震度7の地震を含む地震体験、火災と煙から脱出する体験、暴風雨体験と計1時間45分のフルコースを体験しました。有明にあるそなエリアも素晴らしい防災体験施設ですがそれを遙かに上回る体験ができます。また、参加者の半分以上が外国人の場合もあり、英語にも対応しております。テーマパーク的感覚も口コミでは流行っているのと、災害大国日本として防災に対する備えから団体で参加する場合も多いとのこと。

お子さんも参加可能で、世界中の参加者と防災を通して仲良くなれるのも魅力の一つです。


江東区の近くにこれほど素晴らしい災害体験テーマパークがあるなんて知るのが遅すぎた。1回に24名×4組で約100名、1日に午前3回、午後3回あるので約600名が参加できるのですが、ほぼ満杯。無料です。

江東区民の皆さま、いや災害大国日本で暮らし働くすべての皆さまに体験してほしいです。本所消防署の皆さま、質問に丁寧に答えて頂きありがとうございました。非常に素晴らしい対応で感動しました。青いジャンパーとジーパン姿のあんちゃんが1人で参加して質問を連発していたので怪しいと思われたかもしれませんが実はお隣の江東区の区議会議員です。区政、都政、国政に生かしてまいります。また来ます!ありがとうございました。

本所防災館

〒130-0003 東京都墨田区横川4-6-6

交通JR総武線錦糸町駅北口、半蔵門線錦糸町駅4番出口から徒歩10分
京成押上線・都営浅草線・東武スカイツリーライン・半蔵門線 押上駅
B1、B2出口から徒歩10分(B1の方が便利です)都営バス 横川三丁目(都08系統)バス停から徒歩2分開館時間午前9時から午後5時まで(入館受付 午後4時30分まで)休館日毎週水曜日・第3木曜日(国民の祝日に当たる場合は直後の平日になります。)
年末年始(12月29日~1月3日)

入館料無料

お問合せ
東京消防庁本所都民防災教育センター(本所防災館)
TEL:03-3621-0119(開館時間のみ)
FAX:03-6634-5564