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とっても簡潔!盆踊りの歴史

さあ、盆踊りの歴史。

歴史ってなんだか難しい印象がありますよねー!


でも、盆踊りの歴史を知って踊る&観賞すると、100倍楽しめますよ!






簡単に、簡潔に、

どうやって盆踊りが生まれて進化したのか
教えていきますね!





(参考文献
ニッポン大音頭時代 「東京音頭」から始まる流行音楽のかたち (大石始 著)
踊りの宇宙 日本の民俗芸能 (三隅治雄 著)
民謡地図⑨盆踊り唄 踊り念仏から阿波踊りまで(竹内勉 著)



始まりは宗教儀式だった!



鎌倉時代、僧侶の一遍上人という人が
「念仏を唱えて踊ると、極楽往生だよ!」
という教えを広めて、庶民が
踊り念仏をするようになりました。



それが中世、江戸時代にかけて、
そこに華やかさや煌びやかさが
どんどん加わり、踊り中心の
「庶民のエンターテイメント」へと
進化していったのです!



芸子さんたちによってお屋敷に取り入れられたことで、今のような整った音楽や振り付けになったようです。



因みに、一遍上人は母の逝去を期に、10歳で出家して太宰府の寺で学んでいます。

私の故郷、太宰府の地に居たという事実がなかなかの衝撃でした!


労働者の掛け声が発祥!


みなさん、ソーラン節ってご存じですか?
これも、かつて北海道の漁の時に、使われていた掛け声なんです!


日本で一番有名な音頭の1つ、「炭坑節」。

こちらも、福岡県(私の故郷!)田川市発祥で
三池炭坑で働く炭鉱労働者が作業のときに
歌っていた労働の歌です。





労働のきつさを和らげて、一体感を生み出す、労働を順序よく行うための掛け声が、

今も音頭として歌い継がれているのは
凄いですよね!


因みに、、
炭坑節は語尾を伸ばさない、切る歌い方が
特徴的なのですが、理由として

①音を伸ばすと、山の神が歌に聞き惚れて
事故が起こってしまうという言い伝え

②山崩れの予兆の音を聞き逃さないため

そんな説があるんです。面白い。



霊をしずめるため??


実は、盆踊りには

お盆の時期に、地上に戻ってきたご先祖様の
霊をもてなして、再び送り出す

そんな目的で行われているんです!




盆踊りって手を動かすだけに見えますが、

浴衣で見えない足を、かなり使っています!



それは、
地面を踏みしめる動作で、霊を鎮める

そんな意味合いがあるのです。




盆踊り禁止令?


明治時代に入ると、政府によって
「盆踊り禁止令」が出されていたこと、、

知っていましたか?



日本近代化を進めるにあたり、

盆踊りは低俗で閉鎖的だとみなされて
取り締まりの対象になったのです。



大正時代になると、戦争で景気が良くなり
めでたく盆踊りは復活していきます。



さらに、太平洋戦争終戦後に、貧しい暮らしの中で日本人は娯楽を一斉に求めて、そのひとつが盆踊りだったのです。





今では地域活性化のひとつの力になっていたり、エンタメとしてフェスやグルメイベントに取り入れられたり、海外からの観光客に注目され始めたりと、
人と人を繋ぐ不思議なエネルギーの盆踊りに、ますます期待できますね!

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