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【日本人の起源】日本人はどこから来てどう進化したのか?ざっくりとまとめてみた

どーも、たかしーのです。

今回は、『日本人の起源』について、書いていきたいと思います!
旧石器時代のことを調べていたんですが、気になったので、人類の起源も含めて、少し深堀ってみました。


イーブイで説明する人類の起源

人類で唯一生き残った現代人の祖・ホモ=サピエンス

人類が誕生したのは、約700万年前アフリカとされています(年代については、諸説あります)。

人類は、生物の進化の過程から、類人猿(ゴリラやチンパンジー、オランウータンなど)と、その系譜を分かつこととなり、人類学的には「直立二足歩行」と「犬歯の縮小」が人類の特徴であるとされています(他にもいろいろありますが)。

その後、人類は、従来の考えでは「猿人→原人→旧人→新人の順に段階的に進化を遂げた」と下図を使って説明をされていましたが、最近の研究では、人類と呼ばれる種は25種もあり、その中で進化や分化、絶滅を繰り返した結果、唯一生き残った種が、世界中のすべての現代人の起源である新人(ホモ=サピエンス)とされています。

あえてポケモンで例えてみると、われわれ新人はブースターであり、イーブイのように、ブースター、シャワーズ、サンダース…と進化する先が様々に分化したが、結果的に生き残ったのがブースター、ということになります。

人類が単線的な進化したというのは、今日の研究では間違いとされている

アフリカから世界へと移動するホモ=サピエンス

現代人の起源である新人(ホモ=サピエンス)は、約20万年前にアフリカで進化を遂げて、出現します(年代については、諸説あります)。

その後、新人はアフリカを出て、約16~10万年前までに西アジアへと移動し、それからユーラシア大陸全域に広がっていきます。

このアフリカを起源とした説を『アフリカ単一起源説』と呼び、こうした新人が世界各地へ移動したことを『人類の拡散』と呼んでいます。

アフリカ単一起源説による現代人類の拡散を表した図
by Maulucioni (wikipedia)

また、あえてポケモンで例えてみると、われわれ新人がブースターとするならば、ブースターが出現する以前に、世界各地へと渡り、環境の変化によって、シャワーズやサンダースとなったイーブイがいましたが、結果的には、このポケモンたちは絶滅をしてしまい、その後、アフリカで進化したブースターが世界各地へと広がって、繁殖を続け、今日われわれはブースターとして生きているということになります。(決して、ブースターが最強だと言っているわけではないです。念のため…)

縄文人だけではなかった日本人の起源

ついに日本にやってきたホモ=サピエンス

このアフリカから移動した新人(ホモ=サピエンス)は、約4~3万年前までには日本に到達したとされています。

当時の日本は、最終氷期(約7~1万年前)であり、海面が下がっていたことから、アジア大陸と日本列島は陸続きとなっていました。

約2万年前の氷期最後の更新世後期の日本の高度地図
オレンジ:海面上の地域 白:植物の生息していない地域 水色:海
黒線:現在の海岸線を示す
by Hanezuiro (wikipedia)

そのため、日本列島にはマンモスナウマンゾウなどの大型動物が、陸路から移動してやってくることもあり、これら大型動物の群れを追いかけてやってきた新人が、のちの現代の日本人へとつながっていきます。

この時代を、日本の歴史における時代区分では『旧石器時代』と呼んでおり、様々な打製石器を駆使しながら、狩猟採集を行い、ともに集団で行動をしながら生活していたと考えられています。

ホモ=サピエンス『アカン、帰れなくなってしもうた…』

そんな『旧石器時代』ですが、約1万4000年前(資料によって、この時期にはブレがあります)に、氷河期の終わりとともに終焉を迎えます。

地球が次第に温暖化に向かい、海水面が上昇。その結果、アジア大陸と陸続きであった日本列島は切り離され、現在の姿へと形成されていきます。

この自然の変化により、日本列島に取り残された新人が、のちに縄文人となって、暮らし始めます。時代は『縄文時代』へと移っていくことになります。

三内丸山遺跡(縄文時代の大規模集落跡)

縄文人だけではない日本人の起源

では、この縄文人が日本人の起源?と考えてしまいますが、昨今の研究により、日本人がもつDNAから他にも起源があるとされ、これが定説とされています。

それは、縄文時代から弥生時代となり、北東アジアから渡来した人々(渡来系弥生人)が縄文人との混血を繰り返した結果、その両者の遺伝子を受けついだ子孫ができ、現代の日本人になった、という説です。

なお、日本人でも住む場所によって、縄文人と渡来系弥生人、どちらを濃いルーツと持つかが分かれており、最近の研究から以下のことが報告されております。

東京でサンプルを取った本州の人々では縄文人のゲノムを約10%受け継ぐ一方、北海道のアイヌの人たちでは割合が約7割、沖縄県の人たちで約3割だった。

日本経済新聞『縄文人の起源、2~4万年前か 国立科学博物館がゲノム解析』より

そういえば、弥生時代、北海道と沖縄は稲作が伝わらなかったため、独自の文化(※)をそれぞれ築くこととなりますが、それゆえ、渡来系弥生人との交流が少なかったことが影響して、縄文人のDNAが色濃く受け継いだんだなと、この結果を見て感じました。
※なお、弥生時代に北海道を中心に根付いた文化は「続縄文文化」、沖縄を中心に根付いた文化は「貝塚文化」と呼ばれています。

おわりに

まとめますと、

  • 人類の起源は、アフリカで進化した新人(ホモ=サピエンス)

  • 日本人の起源は、縄文人と渡来系弥生人

である、ということがわかりました!

もっと遺伝子レベルの細かい話をすると、キリがないので、今回はざっくりとまとめてみましたが、なんだかスッキリとした気持ちになりました。(特に人類の進化については、私が知っていた内容と違ったこともあり)

他にも、この歴史上の人物神話などをベースに、記事を書いていく予定ですので、是非フォローなどしてもらえるとありがたいです!

それでは!


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