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書評『シンプルで合理的な人生設計』

オススメ度:★★★★

【本書の概要】
橘玲氏の幸福の資本論の続編という位置付けの本書。
「金融資本」「社会資本」「人的資本」の3つの観点から人生設計を考えることで、幸福に近づきましょうというのが本書の概要。
知っておいて非常に為になる内容が多い。
ただし本書に限らず橘氏の本は蛇足的な冗長な箇所が多いので、そこはどんどん読み飛ばしましょう(笑)

【自分が付箋をつけたポイント】
・コスパやタイパが意識されるのは、現代社会では選択肢が多すぎて、選ぶことができなくなっているから

・全ての生き物にとって、死を避ける以上に重要なことは(生殖を除けば)ない。
そして人間にとってお金が無いことは死に直結する。
お金が無いと「お金が足りない」というアラームが脳内で鳴ってしまい、仕事や勉強のパフォーマンスは大きく下がってしまう。
やはり金融資本は幸福に生きる上で非常に大事。

・7-8時間は寝ること

・もっとも効果的に幸福になる方法は、お金もちになること。
独身なら年収800万円、世帯年収なら1500万円、世帯の金融資産なら1億円を超えるまでは、幸福は上昇する。(そこを超えると限界効用低減の法則が起きる)

・お金を増やす3つのルール
①収入を増やす
②支出を減らす
③運用利回りを上げる

・自分の能力が優性性を持ち、マネタイズ出来る市場を見つけろ

・競争に勝つ方法は競争を避けること:
アフリカのサバンナでは、シマウマは草原の草を食べ、キリンは高いところにある木の葉を食べることで棲み分けしている(ニッチ戦略/ランチェスター戦略)

・人的資本は好きで得意なことに一極集中する
なぜなら日本のサラリーマンのようにジョブローテーションのジェネラリスト的な働き方をすると、今後は世界中に存在しているライバル達に負けるから

・現代社会において唯一やり直しが効かないものは、「親になる」という選択

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