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「特別展 国宝・燕子花図屏風 デザインの日本美術」

根津美術館にて開催。行きたいと思いつつもこれまたギリギリに。特に本展示は事前予約制のため気が向いた時にふらり、といったことができず、なかなかスケジュール調整に手間取ってしまった。

根津美術館を訪問するのは今回が初めてだったが、入り口の竹林など建物も素敵だなと感じた。そして、開館前からその入り口に長蛇の列ができていたのは予想外だった。しかし、行って良かった。

素晴らしいものが多かったが、特に印象的だった点。

  • ”燕子花図屏風”は今ひとつピンとこなかった。

  • 魅了されたのは、”吉野竜田図屏風”の特に左隻の紅葉。

  • それ以上に魅了された庭園の素晴らしさ。

今回の展覧会の表題にもなっていることからも、”燕子花図屏風”がメインだったのだとは思う。確かに多くの人が集まっており、少し離れて設置してある長椅子に座ってじっと鑑賞されておられる方もたくさんいた。

しかし、個人的にはどうしてもピンとこなかった。
先日、泉屋博古館東京で開催されていた「ライトアップ木島櫻谷
― 四季連作大屏風と沁みる「生写し」」でも、木島櫻谷《燕子花図》が展示されていたが、こちらもピンとこなかったことを思い出した。
個人的な好みなのだろう。今の私には「燕子花図」というテーマが合わないのかもしれない。いつかまたその良さを感じることがあるかもしれない。

そうした「燕子花図」とは別に、最も心惹かれたのは、”吉野竜田図屏風”。特に左隻の紅葉の色使いには正直驚いてしまって、動けなくなった。

それは、「白」。
紅葉している紅葉の中に白色の紅葉の葉を散りばめられている。それによって、紅白のようなコントラストになり赤がより引き立つ。さらに背景の大部分は金屏風。黄(金)、赤、白。そして、木の枝や下部にある川や地面の部分などがまたアクセントになっている。
白の紅葉かぁ~、う~~~~む、すごい、と心の中で何度も唸ってしまった。

また、根津美術館は庭園があり入館者は散策することができる。当日の天候が良かったことも幸いしたが、この庭園が素晴らしく展示よりも長い時間を散策していたような気がする。天候にも恵まれたということもあるが、直前に”吉野竜田図屏風”の紅葉に魅了されていたこともあり、初夏の緑の紅葉がまた色違いで美しく感じた。
あ~、これは撮りたいなぁ、と思ったが、カメラは持ち歩いていなかったので、手持ちのスマホで撮ることにした。ただ、逆にカメラは持ってこなくて正解だったかもしれないと後で思った。カメラを持ってきていたら1日中植物だけを撮影してしまう気がする。それほど魅力的だった。

展示から庭園の散策まで、とても充実して良かった。
また訪問しよう。


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