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【#03-2】この国の未来のため 「正解のない問題」に向き合う!

「システム設計と人生設計は同じ!」をテーマに技術的で意識高い系の記事を投稿しています。

#03では、エンタープライズアーキテクチャの設計方法を、私達の人生設計に活かす方法を考察していきます。2回目は、システムと同様に、私達が柔軟性を身に付けるための方法とその必要性を紹介します。

今回の結論はこちら!
✅ 柔軟性は後天的に身につけることができる。
✅ 環境が変化しても「自分が行うべき行動」を変えないことが柔軟性。
✅ 柔軟性を身につけることはこの国の未来のためでもある。
では、いきましょう!

柔軟性は後天的に身に付けることができる。

前回、こちらの記事で「自己実現を達成して、イケてる大人になろう!そのために、柔軟性を身に付けよう!」というお話しました。

「へぇ〜、柔軟性を身に付けるね。。。ん?でも、ちょっと待って。柔軟性って、性格とか産まれ持った特性なんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。確かに、何の努力もしなければ「性格」で片付けられてしまうものかもしれません。

しかし、私は「柔軟性は後天的に身に付けることができる」と考えています。

なぜなら、システムの場合、エンタープライズアーキテクチャをもとに設計を進めれば、システムに柔軟性を実装することができるからです。そして、私達は何らかの目的を達成するために思考を巡らせ行動しており、私達自身が1つのシステムであると言えます。このことから、システム設計の手法を、私達の人生設計(考え方や行動)に転用することは可能であり、私達に柔軟性をもたらすことができると考えられます。

それでは、エンタープライズアーキテクチャを人生設計に転用するとはどうゆうことか、お話していきます。

システム設計と同様、人生設計においても、私達の考え方や行動を「ビジネスアーキテクチャ(BA)」「データアーキテクチャ(DA)」「アプリケーションアーキテクチャ(AA)」「テクノロジーアーキテクチャ(TA)」の4層構造で捉えていきます。

第4層:ビジネスアーキテクチャ(BA):課題解決
自己実現を達成するための課題解決と自己の関係

第3層:データアーキテクチャ(DA):解決策
自己が社会に提供する解決策と解決策の”素”の関係

第2層:アプリケーションアーキテクチャ(AA):思考
解決策を産み出す思考と思考更新の関係

第1層:テクノロジーアーキテクチャ(TA):行動
思考を実現する行動と責任範囲の関係

最下層にあるTA(行動)がAA(思考)を実現し、AAがDA(解決策)を実現し、DAがBA(課題解決)を実現し、BAが自己実現の達成を実現するという4層構造です。

BA・DA・AAが論理設計となり「自分が行うべき行動」を設計します。TAが物理設計となり、その行動を実行に移すための物理的な環境を設計します。

各階層の詳細については、第2章以降でお話していきます。

そして、システム設計と同様、人生設計も第4層(BA)〜第1層(TA)の順で進めるのが理想であるものの、実際には第1層〜第4層を行ったり来たりしながら(いろいろ迷いながら)進めることがほとんどになると思われます。最終的には「BA→DA→AA→TAの順番で設計したかのような設計結果」にまとまったと、自分自身が納得できるまで考え抜けば、設計完了です。

この設計作業は、自分自身と向き合い、思考停止と再開を繰り返しながら進める非常に辛い作業です。時間も掛かります。しかし、2章以降で紹介するように、各階層に区切りながら考えを整理していくことで、納得の行く設計にたどり着けるものと考えています。

そして、この4層構造が私達に柔軟性をもたらします

システムと同様、人生の4層構造も「変化スピードの早い順」に重なっているため、TAに変更が起こっても他の層には影響しない構造になっています。その結果、エンタープライズアーキテクチャをもとに設計した人生は、変化に影響されにくいという特徴を持つことになります。

環境が変化しても「自分が行うべき行動」を変えないことが柔軟性。

では、人生のTAに起こる変化とは具体的にどのようなものでしょうか?

システム設計の場合、BA・DA・AAは論理設計で、TAは物理設計でした。論理設計では「システムが行うべき動作」を設計し、物理設計ではその動作を実行するための物理的な環境として、ハードウェアやソフトウェアを設計します。つまり、ハードウェアやソフトウェアは「システムが行うべき動作」を実行するための器と捉えることができます。

人生設計においても、BA・DA・AAの論理設計で「自分が行うべき行動」を設計し、TAの物理設計でその行動を実行に移すための物理的な環境を設計します。多くのエンジニアにとって、「自分自身が行動する物理的な環境」は勤め先の所属組織やその組織で与えてられている権限に該当するのでないでしょうか?つまり、所属組織は「自分が行うべき行動」を実行するための器と捉えることができます。

そして、これらの器は直ぐに変化します。

ハードウェアの性能UPやソフトウェアの機能追加が頻繁に行われるように、所属組織やその組織で与えられる権限も頻繁に変化します。異動、転職、昇進、上司の交代など目に見える形でなくても、後輩が増えて実質的なリーダーとして上司から権限委譲されることもあるでしょう。

「システムが行うべき動作」ともとに「ハードウェアやソフトウェア」を設計することでシステムに柔軟性が備わるように、「自分が行うべき行動」をもとに「所属組織」を設計することで、私達に柔軟性が備わります。

その逆の「所属組織」から「自分が行うべき行動」を設計するはアンチパターンです。

逆説的に聞こえるかもしれません。しかし、環境(所属組織)が変化しても「自分が行うべき行動」を変えないことが柔軟性と言えます。

柔軟性を身につけることはこの国の未来のためでもある。

とは言え、私達が所属組織から受ける影響は大きいです。私も、かつて、上司の顔色を伺い、自分の行動が上司の好みに合っているかどうかを過剰に気にしていた時期がありました。「やりたくもないこと」を「やりたい」と言ったり、上司にとって従順な部下を必死で演じていました。

その結果、上司が変わる度に「やりたいこと」が変わっていました。

そして、変化する環境に適用しようとしすぎるあまり、無理をきたして適応障害のような症状が現れるようになりました。適応障害とは、厚生労働省のホームページに以下のように解説されています。

適応障害とは、ICD-10(世界保健機構の診断ガイドライン)によると「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されています。
(出典:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス)

いわゆる、鬱の一歩手前です。

ただ、エンタープライズアーキテクチャの考え方からすると、数年で変わる所属組織や上司に合わせようとしていた自分は、アンチパターンの設計をしていたことになります。その時の組織に合わせて、やりたくないことをやったり、報われない我慢をするなんて完全に設計ミスでした。

しかし、私はこの設計ミスから「数ヶ月の我慢が人生を台無しにしてしまうことだってある」ということを身を持って学びました。こんな悲劇は、もう誰にも味わって欲しくありません。

だからこそ、自身の身を守るためにも、私は人生設計において「自分が行うべき行動」を納得が行くまで設計することが重要だと考えています。

そして、納得のいく設計できた暁には、もう、環境の変化に振り回されることはないでしょう。環境の変化を、しなやかに受け入れることができるようになるハズです。

そのような状態に至るためにも、私達はまず、論理設計という「正解のない問題」に向き合わなくてはいけません。

そして、この設計作業はエンジニアにこそ行って欲しいと思っています。なぜなら、自分の人生について「正解のない問題」に向き合うことができれば、職業として行っているシステム設計で「正解のない問題」に向き合うのは、楽勝だからです。

安宅和人さんの著書「シン・ニホン」にて解説されているとおり、物理設計が得意なエンジニアが多数を占める中で、論理設計が得意なエンジニアは一握り。

ビジネス課題とサイエンス、エンジニアリングをつなぐアーキテクト的な人材が必要だが、ほとんどの会社で枯渇している。
(出典:安宅和人. シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成)

論理設計を行うことができれば、世の中で必要とされるエンジニア(アーキテクト的な人材)への階段を駆け上ることができます。

そして、私達がその階段を駆け上がることは、日本の産業を強くし、日本人としての自信と誇りを次の世代に引き継ぐことに繋がります。

私達が「正解のない問題」に向き合うことは、私達個人の問題にとどまりません。この国の未来のためでもあります。

だからこそ、向き合いましょう!「正解のない問題」に。

まとめ

今回の記事のまとめです。
✅ 柔軟性は後天的に身につけることができる。
✅ 環境が変化しても「自分が行うべき行動」を変えないことが柔軟性。
✅ 柔軟性を身につけることはこの国の未来のためでもある。

次回は、エンタープライズアーキテクチャのビジネスアーキテクチャ設計について、考察したいと思います。

【参考文献】


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