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歴史を楽しく現代的に

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歴史がつまらない、というのは間違い!私は歴史を ”人間行動のビッグデータ” と思っています。そういう視点から見れば歴史は面白い!
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#中国史

歴史上でも変わらぬ、他人に意見を実行してもらう困難さ。

歴史上でも変わらぬ、他人に意見を実行してもらう困難さ。

 個人的には、このテーマについて非常に苦い体験ばかりがありまして…。(笑)

 とは言え、自分の体験談を書くつもりではありません。メインはあくまで歴史。特に分かりやすいところからピックアップしてみたいと思いマス。

 まず、中国史ではあの三国志。一番著名な、失敗談ともいえる結末は

袁紹と田豊の関係

でしょうね。軍師であった田豊の悲劇については、まさか自分もリアルに俺はこれだわ…と思う時が来ると

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存命当時と評価の違う人物、その大きな落差とは?②

存命当時と評価の違う人物、その大きな落差とは?②

 前回は、当時の評価が高く後世の評価が辛辣である人物を主体として書きました。今回は逆のパターンでのお話。

 ちなみに、逆のパターンだからといって今回はよくない人物のお話ではないんですね。むしろ

在世当時には理解されなかったか、当たり前と思われていた

という事なので。現代においてはどちらが良いか、ハッキリとは言えなくなっているので皆さんが読んでどちらが好ましいか判断してくださいね。

 まず、

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存命当時と評価の違う人物、その大きな落差とは?①

存命当時と評価の違う人物、その大きな落差とは?①

 私の場合、歴史的人物という履歴を見る際、

その人となり

も含めてみています。スナワチ、当人の人間性や価値観も含めて。よって、その人が自分個人の人生においてどこに力点を置いているか。それも歴史を通して見える訳です。

 今回はそのことが良くわかる人物を挙げてみたいと思います。例によって人物名は書きませんが、ハッシュタグで分かるようにしてあります。興味があったら、そこから調べてみてくださいね。

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現代にも通じる、出処進退の理想形。

現代にも通じる、出処進退の理想形。

 日本の今だと、終身雇用ということがなくなってきているのでその職場にとどまるか?やめるべきか?といった判断もリアルにあるでしょう。過去の歴史においても、こうした出処進退についての

引き際

という点をクローズアップされた記録が歴史にもあります。今回は私自身が大いに参考にしている例を挙げることにします。

 まず、くだんの人物は苦労人で…2000年前位の人物ですが、50歳になっても頭角を現せないで

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善意を装われて身を滅ぼした歴史

善意を装われて身を滅ぼした歴史

 ツイッター上で見ていて、こういう考え方だと危険だな…と思うもので一番目立つのは

二択しかない考え方

ですね。これだと善悪とかどっち側だ?という分け方しかない。分かりやすい分リスクが高い。こういうロジックを理解した上でないと、人生危険にさらすことになります。

 その実例って、私が話するより過去の実例を挙げた方が早い。現代風にアレンジするので読んでみてくださいね。

 ある時、王様にはすでに寵

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先祖の劉邦を”演出”していた劉備

 まず、劉備玄徳という人物について皆さんは三国志の漫画や演義といったフィクションが加わった要素の方から

人格者

といったイメージが強いのでは?と思います。しかし!ケチをつけるつもりはありませんが、記録上の劉備ってそんな感じではないんですよね。というよりも、意図的に先祖の劉邦の行動をトレースすることで天下取り狙っていたのでは?というくらい、似てることしてる。

 まず、一番わかりやすいのは

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妻の扱いに失敗して悲惨な事件を起こした劉邦

 歴史上、女性好きな人物は”英雄色好む”といった表現でよく取り上げられますが…実際に女性に対する扱いが上手かどうかは別の話。いわゆる”モテ”にも自分のストライクゾーンがあると思われます。

 例えば漢の劉邦(高祖)は、女性好きでしたが誰に対しても、というわけではなかったようです。特に好みの性格が伝わっている訳ではありませんが、本妻の呂氏以外は自分と同じ環境からのようです。つまり、

プライドの高い

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