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次々と亡くなる人達見て、思うこと。

 渡辺さんに続いて、もしかしてですがもう一人お亡くなりに…。原因はまだわからないものの、心の病や不安というマイナス要素を抱えてた、という前提でお話ししたいと思います。

 まず、今の時代にそぐわないのはハッキリしたなと思うのが

一つのことだけに集中しろ

という価値観。これはかなり危険な考え方になっています。

 まず、迷ってる人間に対してはむしろ有効ですよ。ケースバイケースとして、扱うべきということ。しかし、今までの日本では

芸道

という価値観では

ひとつのことだけをただひたすら

というのが美徳みたいにされてきた。それが通用する環境も中にはあるでしょうが、それで全て解決する世の中では、もうないのです。

 渡辺さんの場合、見ている限り

責任感が強く、完璧主義者で、こだわりが強い

性格であったように映りました。

 一見力強そうと思われるでしょうが、私がリーダーだったころにこういうタイプの人、いました。でも、私は時と場合によっては

ダメ出し

をしていたのですよね。

 それはなぜか?というと

責任感が強い人は、人になかなか任せることができない

し、

完璧主義者は、納得いくまでやり抜こうとして効率性をおざなりにしがち

だし、

こだわりが強すぎると、破綻した時のダメージが大きく跳ね返ってくる

からです。

 こうした長所と短所の表裏を理解したうえで、本来なら

自分の長所だけが発揮しやすい環境づくりや選択

というスパイスが必要です。でも日本では俳優やタレントにおいて、お仕事を取りに行くのがマネージャーで、受けてやるのが自分、といった受動的な人が少なくないと思う。

 そうなると、実際にチラホラ聞こえてきたニュースでも

仕事を取ってこれないマネージャーに当たり散らしてしまう

いらだちを抱えているとか、

やってくる仕事が減り、どうしていいかわからず不安になる

といった心理状態が描写されていたりした。

 だから、私としてはこういうタイプの人は

実は極めて不器用であり、SOSを出したがらない

と思う。なぜなら、

責任感から、周囲を不安にして負担かけてはいけない

と必要以上に心のうちを隠そうとするし、

完璧を目指して到達できない自分のギャップ

を受け止められず、

こだわりをやめてしまえば軟弱とか、自分を卑下してしまう

だろうから。

 今の状況に対する理解と、良い意味での

自分がそんなに背負い込むことはないんだな

という心の抜き方。それがないと、

自分がこうなってしまったら…

という不安や、

自分が信じていたものへのゆらぎ

のせいで翻弄されてしまう。

 特に渡辺さんの場合、イメージとしても私でさえ

エネルギッシュで、他人に元気を与えられる人

と思っていた。そういう人が、

自分にも弱いところがある、助けて

とは言いづらいでしょう。

 心を病んでしまうと、こうした死の道を選んでしまうことが家族に最大の傷をむしろ与えてしまう、という判断ができなくなる。だから、心の病は恐ろしいんですよ。私もそうなったことがありますからね。

 でも、私はそうはならなかった。なぜなら、

今はダメで全然よい、支えがあるうちに立ち向かえ

という存在がいたからです。

 それだけに、最低限渡辺さんの選択は非常に残念だし、悲しいです。奥様の原さんとの間には、3人のお子さんがいる。支えになる候補者がいただけに、とても残念ですね。合掌。

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