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図書館の非正規問題、周回遅れで手遅れの感あり。

 ついに、こういう記事出てきたかぁ…

ま、手遅れなんですけどもね。

 というのも、私がこの業界から去ってから結構たちましたが…。思った通りになったので、今更何言ってんの?って感じ。こういうのって、ハッキリと現任者に批判きそうになってから慌てて要望出したりする。解決するより、自分の任期中に問題視されるのは困るとか…そういうことじゃね?と冷めた目で見てます。(笑)

 私の履歴って、公共でも大学でも勤務経験がある。リーダーとしても、いちスタッフとしても、フルタイムとしても、パートタイムとしてもね。だから、実体験に裏打ちされた問題ってその時から意識して記憶にとどめてきた。

 そして、改善できるものならできる限りはしました。で、実力が足りなかったので撤退。流石に人のせいだけにはせーへんよ。自分以外にも問題点はあったにせよ。

 で、長々と書くよりも過去の文章でリンク張っておきますが…

 これらについては、考えは全く変わってないし思った通りになったなと。だから、上の様な皮肉めいた感想になるわけです。

 リンク先でだいたい言及しているので、ポイントだけ。

  1. 予算カットの対象としての図書館

  2. 図書館業務、実は特殊は業務ではないこと

  3. 委託内容に価値はほとんどない

  4. キャリアを作ると却ってクビになる

  5. いよいよ絞りに絞った雑巾から水が出なくなった

私がとらえているメインな部分は、こんな感じ。

 まず1はどこも同じようなもの。ただ、図書館の業務形態は通常の事務と違うので代替がきかない。それが却って価値を下げることにつながっていた。その分、切り捨てやすいですよね。

 2は、現在のPCを介したシステムだと覚えれば誰でもできます。請求記号などにしたってそう。下手すりゃバーコードなどのシステムによって管理して、請求記号とか必要ないかもしれないしね。

 3については、実際見てますが

  • 貸返業務

  • 配架(本を戻す)

  • 館内の施設管理

おおむねこの3つが柱になってる。で、貸返は機械化できるし、配架にしても書架にしなけりゃ自動にできちゃう。そうなると、施設管理も無人化できる。最終的には、人がいなくてすんじゃいます。それが、現実。

 機械に置き換えられる仕事内容は、価値があるはずがない。レファレンスがあるだろ!と言う人は一日にそれが何件位になるか知らないんでしょうね。そう、地方の公立図書館なら数えるほどでしかない。元職なので残酷なことを言い切りますが、

ヒマ


になるくらいでしかないですよ。そんなときの為に、人を雇い続けますか?って話。だから、待遇が良くなるわけがない。

 なおかつ、4のキャリアを作って干上がるのって単純明快。雇う側が

この履歴だと、不当に安く契約したらダメ

ということになってせっかく作ったキャリアにふさわしい待遇に結びつかない。図書館にとにかくいたい!となれば、そういうのを度外視して契約します!と買いたたかれる。

 なおかつ、現状では競争原理がもはや働いてません。結局、会社側と雇用側(自治体や大学側)が特定の会社に派遣契約を持ち合って枠だけが残る。他者との競争はひところよりなくなっており、順番待ちのようになる。

 雇用側が考えを変える時っていうのは、提示した人材がどうしても気に食わないとか、不祥事起こしたとか、そういう時。現状だと、どうしても雇われる側が一番割を食ってます。

 そして、いよいよ絞りに絞ってきた予算カットの結末が行きつくとこまで来た。今回、ニュースになったのだって

ヤバい、これは見て見ぬふりできねーわ

という状態になったからでしょう。それ位、これまで何も変化がなかったのだからね。今更何言ってるの?というのはそういうことをさします。

 じゃあどうしたら?というのもリンク先で書いたのですが、ここでもわかりやすくまとめておきます。

経営がわかる図書館司書を作るか、任せるか

でしょうね。財務と人事がわかる人がかじ取りしない限り、司書に限っての待遇は変わりません。むしろ割合云々じゃなくて雇用の人数のパイがドンドン減っていくよ。もうそれでもいいんじゃね?と私は思ってますけどね…悲しいけど。
いぢょー。

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