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喉の渇きを潤すためだけに、水を飲まないのが人間だ

どうやら、人生に意味はないみたい。
何事も突き詰めて考えてみると、いつか「意味の壁」にぶつかる。

朝起きて、カーテンを開いて、風を感じることにも、
仕事がうまくいって同僚や上司に認められて評価されることも、
新発売のアイスが、どこのコンビニに行っても売ってないことも、
久しぶりにゆっくりと湯船に浸かれることも、
オムライスの卵がいい感じに焼けたことも、

全部意味はない。
意味がないので、僕たちは、あらゆる物事に意味を見出す。脅迫的に。

本当は食事も仕事も睡眠も、お金も、ぜんぶ生きるために必要なことで、それ以上でも以下でもない。
だけど、それではだめなので、僕らはそれぞれに意味を創る。

ご飯を食べれたら、栄養が蓄えられお腹が満たされているんだから、まずくってもよくて…
仕事もとりあえず働けば給料をもらえるんだから、怒られながら、もやもやしながら働けばよくて…

と、いったふうにはならない。
食べるなら、美味しいものを食べたいし、働くなら、働きたいところで、働きたい。

僕らはひとつの物事にふたつ、みっつと、何かを足していくことに快感を覚えるのだろう。
美味しくて、栄養も取れて、カロリーも低ければコスパが良いから。

意味のない人生を生きていくことは、誰にもできないのだと思う。
本当は無駄な1日も、最高の1日も、ぜんぶ同じ1日なのに。

どうせ意味を創るなら、意味のある意味を創りたい。誰かが喜ぶ意味じゃなくて、自分が喜ぶための意味。

喉が乾けば水を飲む。そんな当たり前の行為にも人は意味を求める。

味、のどごし、産地、銘柄、美容、健康…

本当に美味しいと思う味ですか?
のどごしは、あなたが本当に求めているものですか?
なぜ、その産地でないといけないのですか?
他の銘柄との違いは何ですか?
なぜきれいになりたいと思うのですか?
健康になってどうしたいのですか?

わからないなら、喉が乾くから水を飲む。でもいいんじゃないのって思うのです。

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