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「新・魔法のコンパス」著:西野亮廣

前著「魔法のコンパス」の文庫版ということなんだけれど、内容が全面改訂されているということですごく興味を持ちました。
ファンにとっては、本を揃えるというだけでなく内容も楽しめるなんてすごくありがたいことですね。

月会費1000円のオンラインサロンで、毎日記事が更新されて読めるのなら自分も入会してみようかなと思っています。

今回は2019年5月25日に角川より出版された『新・魔法のコンパス』の紹介です!

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①お金とは我慢の対価ではない

自分もそうですが、固定で給料をもらうサラリーマンをしていると、この感覚が薄れてしまいがちです。

お金というのは人に与えた価値の対価というのが本質です。なので、サラリーマンであっても評価されるべきは社内ではなく市場になります。市場で評価される(=お金が入ってくる)ことで、社内から評価されるという順番を忘れないようにしましょう。

「1万円」が欲しくなったキミは「1万円分の価値がある洋服」を作る。
ボクが、その洋服を「1万円」で買う。
すると、キミの手元には「1万円」があって、ボクの手元には「1万円分の価値がある洋服」がある。
こうして、キミが「1万円」を稼いでくれたおかげで、この星の富は「2万円」に増え、この星は豊かになった。

この考え方がすごい素敵だなと思いました。

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広告業界で働いていながら、このことに気がつけていませんでした。
いまはSNS時代なので、誰もがクリエイターとオーディエンスを行き来する層が出現しました。

なので、クリエイターからの一方的な発信を待つという時代ではなく、誰もがクリエイターになる余白を残しておくことが必要だそうです。

広告業界でよく使われる「巻き込み型施策」というものは、この余白をいかに使ってもらうかにかかっていると思います。

自分もSNSを使っていて、「Like」されるととても嬉しいですし、自分からもいいと思ったものには「Like」をつけます。
みんなも同じように思っているなんて、なんて優しい世界なのでしょう。

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③バッシングの利用方法

個人で発信をし続けると、いつかバッシングを受ける時がきます。
結局のところ、相手を否定するというのは「自分の人生からその選択肢を捨てる」ということになります。
例えば「金の亡者はクソだ!」とSNS言ってしまうともう本人はお金を稼ぐという選択肢を捨ててしまったのと同じです。
自分がお金を稼ごうとした時に、過去の自分が足かせになってしまうからです。

それをうまく利用して、自分が始めたことにバッシングがきた時にそれをさらに盛り上げ、ブルーオーシャンの時期を引き伸ばすというのが西野さんの作戦です。

こういう逆転の発想ができる人って本当にすごいと思います。しかも、無視して気合いで乗り越えるみたいな根性論ではなく、しっかりと自分にプラスになるように変化させています。

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共感を生むような優しい文体と、余白の多さで読みやすい本でした。
今時代の最先端を行くクリエイターの本は、自分の活動の参考になります。
是非みなさんも一度手にとってみてください!


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