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必要なチーム理解の順番

「チームメンバーが意思決定についてきてくれないんです…」という相談を受けたので、今回はチームでの意思決定ステップについて簡単に解説してみたいと思う。

 まず第一に、リーダー自身が意思決定を理解していること。リーダーが自分自身の決断が腑に落ちていない場合、メンバーはその決定に従う意欲が湧き辛く。だからこそリーダーは意思決定を行う際、他人に説明できるほどに各要素を完全に理解している必要があります。

 例えば、リーダーが「今こそミカン酒に参入すべき!」とメンバーに伝える場合、フルーツ酒市場の成長、経営資源の活用や採算が取れることなど、説明できるレベルであることが望ましい。

 第二に、メンバーに意思決定の背景を伝えること。どれだけ熟考された意思決定であっても、結論だけを述べるだけで背景をメンバーに伝えなければ、関心を持たれず渋々従うやる気のない仲間が増える可能性も。

 例えば「ミカン酒へ進出する!」と結論だけを伝えると「なぜ急に?」と戸惑いが生じることも。こんな状況を避けるためには、「なぜ今、ミカン酒への進出なのか」を順を追って説明することが欠かせない。

 第三に、メンバーに意思決定のベネフィットを伝えること。チームとして意思決定に沿って動くことがチームとしては正しいと理解されたとしても、その結果、個人の仕事や生活にマイナスがあると感じられた場合、チーム全体として一丸となって前に進むことが難しく。

 例えば「ミカン酒への進出によって、こんなプラスがメンバーに生まれるんです!」と、組織だけでなく、個人の利益にも焦点を当てて説明することが欠かせない。

 残念ながら、リーダーが単に意思決定をするだけではチームは前進しない。メンバーへ説明できるよう自身で理解し、結論だけでなく背景を説明し、そしてメンバーに対してポジティブな影響があることも触れていく。それを大切にしてリーダーとして決断を下していこう。


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