性教育、ピルに関する知識が日本人は足りない!?
薬学生TAKUYAです。
この間、NHKでピルに関するNEWSが出たと薬剤師の先生、薬学生のTwitterで話題になりました。
現在、コロナで家にいることが増えたことによって10代の妊娠、望まない妊娠が増加傾向にあるとのことです。
これは日本の性教育、ピルやコンドームなどの避妊に関する知識が足りないということが原因だと思われます。
薬学系だと性関係に関する病気や薬について多く学ぶので今回、自分の学んだことをアウトプットし、自分の考えなどを書いていこうと思います。
女性だけでなく、男性の方も将来のパートナー、家族のために必要な知識なので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
①妊娠とは?
妊娠は皆さんもご存知のように男性の精子と女性の卵子が女性の子宮で受精し着床することによって妊娠が起こります。
☆ホルモン
妊娠には主に女性のホルモン分泌が大きく関わってきます。
女性の月経周期は基本28日です。
その間に女性の体内ではさまざまなホルモン分泌にやって卵子の形成、着床の準備などが行われます。
⑴黄体形成ホルモン(LH)
このホルモンによって排卵が促進されます。14日あたりで多く分泌されます。
⑵卵胞刺激ホルモン(FSH)
このホルモンによって子宮内膜の厚さが増します。LHと同じく14日あたりで多く分泌されます。
⑶卵胞ホルモン(エストラジオール)
女性化作用、骨吸収抑制、子宮内膜増殖作用があります。
⑷黄体ホルモン(プロゲステロン)
黄体形成ホルモンの刺激によって黄体から分泌されます。子宮内膜を増殖期から分泌期に移行させる働きがある。このホルモンによって体温が上昇する働きがあります。
では排卵が起こる14日あたりを気をつければいいのか?
これは大きな誤りです。
女性の月経周期は食事、睡眠、ストレスなど些細な要因でズレることがあります。
そのため、必ず性行為を行う際は避妊が必要です。
②ピルとは?
ピルと聞くと日本人の方は避妊薬、性行為の後に飲むアフターピルなどを想像する方が多くいらっしゃいます。
確かにその用途でも使用しますがそれだけでは無いです。
まず、この考えが多い原因としては日本の女性のピルの使用割合が考えられます。
フランスは33%の女性が使用してるのに対して日本はたった2%しか使用していません。
海外の女性と比べると日本の女性は使用率がかなり低いことがわかります。
この結果からも分かるように、日本人のピルに対する知識や関心が足りないことがわかります。
☆ピルの効く仕組み
まずピルの仕組みについてです。
先程、女性の妊娠までの流れにホルモンが大きく関わることは書きましたがピルはこのホルモンの調整をズラすお薬です。
☆ピルを治療に使用する病
ピルは女性の生理痛が激しい方、また子宮の病気の予防などに使用や治療に使用します。
生理痛の強さも個人差があり人によっては立ち上がれないほど辛かなってしまう方もいらっしゃいます。
また、女性ホルモンが病の原因になることは多くあり、ピルによって調整する必要がある方は多くいらっしゃいます。
☆ピルの注意点
ピルの注意点は2点あります。
①飲むタイミング
ピルは飲む時間帯を毎日同じ時間で飲まなければなりません。
数十分、1.2時間のズレなら大丈夫ですが大きくずれてしまうとホルモンを調整していたのに元に戻ってしまいます。
その為、夕食後に飲む!など自分の中で必ずやるというルーティーンとすることが大切です。
②副作用
ピルには副作用があり、血が固まりやすくなってしまいます。
その為、既往歴に心筋梗塞などがある患者さんには注意が必要です。
必ず、血液や血管関係の持病、既往がある方は薬剤師や医師に相談するようお願いします。
③まとめ
今回、妊娠や生理の際に女性の体の中でどのようなことが起こっているのか、ピルがどのようなものなのか書かせていただきました。
知ってる方も多くいらっしゃるとは思いますが実際のところ知らない人が多くいると思います。
自分も薬学部に入学しなかったら知ることはなかったです。
日本ではまだ、性教育やピル、コンドームに対する知識が足りていません。
大事な人、家族を守るためには必要な知識です。
知ってるから恥ずかしい!と考えてる人の方が恥ずかしいです。
最近ではYouTubeやTwitterなどのSNSで専門の方が情報を発信していて気軽に専門の方の正確な情報を知ることができますのでチェックしてみてはいかがでしょうか?
☆オススメのYouTuber
・シオリーヌさん
自分たちのチャンネルでもピルに関する動画を出したのでチェック、チャンネル登録をお願いします。
https://www.youtube.com/channel/UCj6jk4wDlC5q3-E6Bi5NbqA
Twitterもやってるのでフォロー、この記事がいいと思ったらいいね、コメントお願いします。
それでは
バイバイ菌!
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