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【愛農かまど作りワークショップ4日目in徳之島(鹿児島県大島郡)2023年の1基目。】2023年3月12日(日)、いよいよ最終日の仕上です。9段目と10段目は羽釜を置く穴の周りを含めてパズル

のようにレンガを切って積み上げていきます。

先日、伺った製糖所のNさんが仕事前に2回目のかまど見学に来訪されました。大きさは違えども、火の流れ、かまどの構造を学びたいという意欲に満ちていました。

愛農かまどは赤煉瓦型の場合、全部で10段の煉瓦を積み上げます。
1日1日と積み上げるごとに形が変わっていきますので、その知恵の奥深さを体感することができます。

Nさんもお忙しい中で、30分だけなら手伝えるとおっしゃってくださり、モルタルをたっぷりと作ってくださいました。


おかげで9段目の開始がスムーズでした。ありがとうございます。

現在、徳之島は特産のサトウキビやジャガイモの収穫期であり、
島民のみなさんはとても忙しいようです。

その中でも、なんとか時間を創ってかまどに関わってくださっている方々がいてくださることが、とても嬉しかったです。

何人かの方には「陶磁器を焼くかまどを作る」という噂が回っていたようですが、そこは私の説明不足を感じました。

今日の参加者は6人、施主さんと伝承者である私の合計で8人、他に見学者は10人いました。

それぞれの想いやちょっとずつの手仕事が4日間、継続的にあったからこそここまできました。


4日目も朝から10時間の作業を経て18時30分、10段目まで積みあがりました。


老若男女問わず、みんなの結晶がここに形になりました。
おつかれさまでしたーーー!!!

ワークショップ当日の朝まで、参加者がゼロかもしれないと危惧されましたが、終わってみれば、4日間で延べ30人が関わってくださいました。

設計図はあっても、それぞれの愛農かまどに命を感じるのは、
それだけの人が、自然が、共に育むものだからかもしれません。

いったんここで記念撮影をしました。

モルタルが固まるのを2時間ほど待つので、関わった皆さんと一緒に夕食交流会をしました。
施主さんの手作り中華料理と、ご友人で農業研修に来日しているCさんのカンボジア料理がとても美味しく、会話もはずみました。


Cさんは20代後半ですが、中学生や高校生のころには、早朝から実家の畑で採れた野菜を売って得たお金はお母さんに渡して、自分の弁当を作って学校へ通っていたそうです。そして、今もなお自分の夢である自動車修理工場を実現するための資金作りと農業を学ぶために来日しているというお話。

愛農かまども農村生活改善の一環として開発された経緯もあって、カンボジアという異国ではありますが他人事のようには思えませんでした。

20時30分、いよいよ木型をはずします。
施主さん他、子どもたちも含めて、10個のパーツを取り外していきました。
愛農かまどの特徴である熱効率というか、火の流れを決める重要な道具です。
先人たちがどれほどの苦労をして、この領域にたどり着いたのか、本当に感動します。

毎回、なんだかみんなが笑顔になってしまう瞬間になるのも頷けます。

21時になったので、全体は解散し、私は1時間ほど内部にはみ出したモルタルを剝がしたり、掃除をしました。

終わったけれども、まだ終わっていない。
レンガ積み以外の部分は明日に延期となりました。

追伸:昼間、アスファルトを歩く巨大な闘牛の散歩を見かけました。

そういえば、宿舎の玄関に珊瑚と闘牛の木彫りがあったな~。

沖縄でもなく、奄美大島でもなく、徳之島のゆったりのんびり流れる時間が好きになりました。

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愛農かまどとは?

【動画『愛農かまど物語』を公開しました!】

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