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Xデザイン学校(UX)ビギナーコース #07

ペルソナ/シナリオ法②

今回のワークショップは前回の続きからとなり、上位下位分析の続きとペルソナの作成である。前回と今回の講義の間一度でビジネスモデルを固めようという会話をした。

アセットの不一致

私達は前回のワークショップで「パブリック事業への提案になっていない」ことが問題だとして、一度ビジネスモデルを改める判断をした。そのうえで「人に邪魔されないプライベートな空間」にフォーカスして再度掘り下げ、インタビューイ、ビジネスモデルの変更を試みた。見えてきたニーズとしては「予定より早く出発してしまい、10分〜20分程度時間が空いてしまった時にカフェより安い価格で時間を潰したい」というものが見えてきた。

上位下位分析を行う前段階の想定としては、JVCケンウッドの音響技術と映像技術を利用した空間を提供し、ユーザー自身のスマホを空間内の映像・音響出力デバイスに接続することでhuluやYouTube等の体験をリッチに拡張できるものを想定していた。だが、今回見えてきた「10分〜20分」という定義に対しては提供するコンテンツがマッチしていない事が浮き彫りになる形となってしまった。

プロセスでの課題

今回講評を行った上での総評としては、上位下位分析によるニーズの掘り出しはうまく行っているが、そこからのビジネスモデル提案に課題があるということだった。ただ個人的には本質的な課題はそこに至るまでのプロセスにある気がしていた。

今回講評の中で「実装力」みたいな単語がでてきた。アイデアの着想からそれを具体に落とし込む力。今の自分に足りていないのは圧倒的にこの「実装力」であると感じている。Xデザイン学校でのワークショップの中でも何度かその「実装力」、更に噛み砕いて言うと、私の場合は「コミュニケーション能力」に対しての課題を感じることがあった。to-beのビジネスモデルを描く1回目の授業(#3)では私達のグループは2つのビジネスモデルを企画した。「A.音響設備やメディア・コンテンツを提供できる空間を作れアセットを利用したコンテンツ差し替え式のエンターテイメント空間」「B.ドライブレコーダー等の開発を行っているのでそのアセットを利用し、走行履歴からの最適な保険商品」である。私はA案を提案していたが自信が無かった。またB案の方が具体性があり、マネタイズポイントもはっきりしていたことからB案で進めようという判断した。

この「2案チーム内で作成しどちらにしようか」みたいな瞬間が何度かあり、その度にうまくチームでの最適解を出せていない気がしている。また「自分自身がこう振る舞えれば良かったのに論」で言うと、恐らく外化がうまくできていないためにメンバーそれぞれのイメージすること、向かう方向性、決定を下す上での判断軸がずれてしまい、中途半端な判断を下し続けているように感じている。これは自分の実際の仕事上でも感じるところがあり、着想の筋は良いのだが、うまく外化できず理解を促せない。会話が空中戦になってしまい最適解を下せずに、何だったらちょっと関係性が悪化してしまうくらいのネガティブなこともある(ここは恐らく自分の会話の仕方など、仕草レベルで問題がありそう)。

プロセスの改善案

今回の講評では4〜5チームが講評を行った。一番筋が良かったチームには特徴があり、偶然メンバーが全員欠席しており1人であったということ。これはよく言われがちなことだが、多数決や多人数で企画をすると角の丸い汎用的なものに成り下がってしまうことがある。個人で考えたほうが企画のエッジが立つのだ。だが企業で働く判断をしている以上その壁は越えなければこの先、生き辛くなってしまう。

理想としては例えば3人で企画を行えば文殊の知恵のように、300%くらい良い企画に仕上げたい。課題の改善としては、単純に可能な限り外化しながら会話するしかないかなと思った。今回でいうと判断軸が不明確なまま進めてしまったことが問題な気がしている。例えば「マネタイズ性」「事業との親和性」「ユーザーニーズ」「参入障壁」等のマトリクスを作ってスコアを明確にすればもう少し会話がスムーズになった可能性がある。世の中にはファシリテーションのテクニックのようなものもなるようなので、その辺りのインプットも目を向けてみよう。そもそもプロセス自体の振り返りを行い、改善ポイントをメンバーで洗うべきかなぁとも思った。

マトリクス例(表組でスコア化するだけでも良い)

まとめ

講義の中での小話。「学習とはプロセスではなく結果である。」その場で何を学んだか、ではなく学んだ結果何が変わったのか。「UXできる人はこんなところに来てない。パレート曲線のまだ序盤。」確かに、それはそう。なんとなく自分のas-isが見えてきたところで、to-beとはどんな姿なのかにも思いを馳せた。



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