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#StayHome ができない/しんどい人へ

緊急事態宣言が発表されて、さらに「外出自粛」の雰囲気は高まってくるんだろう。

外出自粛といえど、スーパーやコンビニはもちろん利用するし、運動がてら少し家の周りを散歩することもあるし、この土日は薬が切れてしまうので病院に行かざるを得なかった。

元から私はインドア気質なので、家に引きこもってるのが苦手な方ではないんだけど、強制される”引きこもり”にはストレスを感じるということが今回の件で学べた。

この「つらーい」を周りの友人やSNSでぼやいてはいるけど、そもそも「#StayHome ができない人」たちを思い浮かべると、自分はまだ”マシ”なんだから感染拡大させないように必要最低限の外出にしなくては、、、と思う。

#StayHome  ができない人

こういう人はたくさんいると思う。

虐待やDVなどによって家庭内がそもそも”安全”な場所ではなくなっている人、一緒に生活する人との関係性が良好ではないために精神的ストレスの大きい人、そもそも家を持たない人。

「1200円ください」

ちょうど、病院にいく電車の中だった。

赤いヘルプマークを首から下げた老人が、私に話しかけてきた。
その方は、私に障害者手帳を見せて、「声を出すのが苦手です」と書かれたページをみせ、五十音のひらがなが書かれたページを指差しながら「おねがいがあります」と伝えてきた。

話を聞くと、「ネットカフェに行きたいのだが、その前に買い物に行きたい。しかし、ネットカフェ代で手持ちのお金がなくなるので、1200円ください」とのことだった。

正直、その方の障害の程度がどのくらいなのかもわからない。けれど、そもそもはじめに声をかけてきたことや、五十音のひらがなが書かれたページを指差しながらも声を出して補足してくること、そのお願いが「貸してください」ではなかったこと、「お願い」が非常にスムーズだったことが引っかかった。

でも、こういう状況だし、とにかく生活が困窮していることは察することができた。だから、1200円くらいならあげてもいいかなと思い、財布を開いたが、普通に病院でかかる受診料くらいの現金しか手持ちになかった。なので、その旨を伝え「一緒に駅員さんか、交番に行きましょう」と伝えた。

すると、「じゃあ、もういい!!!座って!!!」と怒鳴られた。

あ〜そういうことか。と察したけど、本当に困ってるなら手助けしたいと思い、「私が代わりに事情を話しますよ?」「駅員さんたちが嫌なら、私から別の方にお願いしてみましょうか?」と伝えるも「いいって!みんな聞こえてないふりをするんだよ!」と声を荒げられた。

その後、また、私と同じくらいの年代・性別の人に話しかけていて、色々と邪推してしまった。

でも、その方にとっては「コロナ」なんかより、とにかく「今日一日どうやって生きるか」が最優先事項なことが、なんだか辛かった。

「1世帯にマスク2枚を配ります」「収入半減世帯に現金の支給」どの政府の対応も、「そもそも家がない人は?」「そもそも仕事がない人は?」という疑問がすぐに出てくる対応策ばかりだ。

まるで、「これらの条件を満たせない人は、いい機会なので死んでください」とでも言ってるように聞こえる。

この老人は他人事じゃない。

私も振られた元恋人とルームシェアを半年ほどしていた。
その期間中、その家にいることが、私にとっては精神的ストレスだったので、実家や友達の家にお邪魔して歩いていた。

もし、あの期間が今のこの状況の最中の出来事だったら、、、と思うとぞっとする。

私の発信力なんて微力だけれど、ほんの少しでもこうやって記事を書くことで誰かがセーフティネットに引っかかることができることを祈っています。

#StayHome  ができない人へ

追記(4/14):北畠さんが、住まいを失いそうな方向けの相談窓口をまとめてくださっているので、よければご参考にしてください。他にも住まいを失いそうな方向けの支援先など追記しました。